Internet Explorerを11から9へダウングレードする備忘録。

先日、知人の会社のPCリプレイスを依頼され、PCの環境構築を行っていた際に、ある役所のデータにアクセスするには、Internet Explorer 9以下でないとアクセスした際にエラーになるという事象に突き当りました。
既にバージョン10、バージョン11への自動アップデートが開始されてかなりの時間が経過しているので、「役所なのに、何故最新の環境に対応しようとしないんだ」という疑問もありましたが、それは一個人が言ってもすぐには解決できない問題ですね。

何とかしてInternet Explorer 9を利用できるようにして欲しいというのが依頼内容でした。こんな事あるんですね。
ちょっと色々職場でも聞いてみると、公共系・銀行系は未だにそういうところが多いらしいです。

まずはコントロールパネル → プログラムと機能と辿り、左メニューの「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック。
「InternetExplorer 11」のチェックを外して、OKをクリックします。PCの再起動を促されますが、「後で再起動する」を選択しておきます。
プログラムと機能の左メニューにある「インストールされた更新プログラム」をクリックし、更新プログラム内にある「Internet Explorer 11 ja-JP 言語パック」、「Internet Explorer 11」の順にアンインストールします。
PCを再起動します。念の為、WindowsUpdateは「更新プログラムを確認しない(推奨されません)」にしておきました。
再起動後、Internet Explorer 9の個別インストールファイルをMicrosoftのページからダウンロードしておきます。

Download Internet Explorer 9 from Official Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/internet-explorer-9-details.aspx
ダウンロードしたインストールファイルをダブルクリックしてインストールします。
インストール後は念の為再起動を行っておきます。

このままWindowsUpdateをいつも通り行ってしまうと、Internet Explorer 10はもう自動更新で強制的にインストールされてしまうようになっていますので、このままだと知らない間に10へアップデートされてしまいます。この自動アップデートはレジストリで管理されているので、Microsoftで配布されているツールを使って自動アップデートされないように変更しておきます。

Download Internet Explorer 10 自動配布の無効化ツールキット from Official Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=36512

また、現時点ではInternet Explorer 11も自動アップデートの対象なので、そちらの自動アップデートもツールを使ってブロックしておきます。

Download Internet Explorer 11 自動配布の無効化ツールキット from Official Microsoft Download Center
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=40722

これで、Internet Explorerのバージョンを古い9にする事ができました。この手順は、「初回起動時のIEのバージョンが11、もしくは10だった場合」です。私が作業した時はこれで出来たのですが、今もこれで出来るのかはわかりません(笑)。

この場合は古いInternet Explorer 9 が初めにインストールされていた訳ではないので、新しいバージョンをアンインストールすれば以前のバージョンに戻るという訳でもありません。
結果、一度機能を無効化してアンインストールした後に目的のバージョンをインストールするという手順を取っています。

ただ、このダウングレードに成功したパソコンは他のパソコンに比べると、セキュリティ面で非常に危険な状態であると思いますし、これを行う事は出来るだけ避けた方が良いと思います。私が作業したPCも目的の事以外に使わないという理由でダウングレードしました。