リビングのドアを修繕。
気が付くとリビングの入り口のドアが壊れていました。子供たちがぶら下がって遊ぶので壊れてしまったようです。
この家に住んで3年くらい経ちますが、元々中古物件なので、築10年くらいになります。前の住人の時が新築で私達は2代目の住人ですが、1代目の方が綺麗に使われていたので、助かっています。
ただ、年数が経過すると、人の体と同様に家の細かいところが経年劣化してくるのはどうしようもありませんね。
確認してみると、レバー式のドアのラッチ部分が引っ込んだままになって、レバーも下がったままになってしまっていました。ドアは永大産業製でした。
普通なら、業者に頼んで直してもらうのが良いと思うのですが、ここは経験上自分で直す方が家計にも優しく、かつ自分の職歴を生かせると判断(笑)。まずは分解しました。
レバー部分は取手の根元付近にあるネジを緩めると、抜けます。
レバー部分を両方引き抜いた後、化粧パネルをマイナスドライバなどで少し開いてあげるとパカンと取れます。傷が気になるようならドア側とパネルに養生テープなどを貼って作業時の傷が付かないようにしましょう。後はネジが露出するので、ドア面と側面のネジを外すことで全て分解・取り出しが可能です。
取り外した状態はこんな感じです。
ドアはにはぽっかり穴が。真ん中の穴が綺麗なのは、恐らく鍵付でも対応できるように開けられている穴ですが、今のドアが鍵無しなので使っていないためです。
取り外した部品の中央に位置しているのが、ドア機構のメインとなる「ラッチ」と呼ばれる部品です。
このラッチが内部で故障してしまったため、ドアが閉まらないという状態になっていました。よくみると、レバーの回転部分が金属疲労したのか、内部で削れてしまったのか、突き破って露出してしまっています。
このことが原因だったのか、ドアの中や取り外した部品は、削れたような黒い粉で汚れていました。
このラッチを新しいものと交換します。永大産業製の純正部品ではなく、今回は別の互換性のあるものを購入しました。価格的には約1/2で買えます。川口技研のDR-7ST-51という交換用ラッチです。
このドアのラッチについては、規格がある程度決まっているので、他メーカーでも代用できることが多いのですが、ドアの種類や切欠きの状態によって使えないこともあるので、しっかりと寸法を測って、用途に合わせて購入した方が良いですね。わからない人は、業者に頼んだ方が無難かもしれません。
私は事前にラッチ部分の寸法とドア側の切欠き部分の寸法を測ってから近所のホームセンターの職人棟で購入してきました。1mm位の差であれば、問題無く使えると思いますが、メーカーによっては、一か所だけ3mmほどずれていることもあったり、金属削り出しの構造なので製品の質が悪い時もありますので、しっかり商品の確認が必要です。私も若干穴の位置が0.5mm程ずれていましたが、問題無く使えました。
まずはラッチを中に入れて、取り外した順番とは逆の順番をたどりながら元に戻していきます。ネジを締めすぎないように注意しながら戻していきます。
今回、作業する点で気にしたことと言えば、今回電動ドライバは使っていません。ドアなどの建具自体が古いことと、木材なので電動ドライバだとネジが際限なく回ってしまい、固定できなくなってしまいますので、手回しのドライバー2種類をネジの口径に合わせて使いました。
結果的にかかった費用は交換用のラッチ部分だけで、約1000円ほどでした。実際に業者に頼んだ場合はこの約10倍の金額が通常なので、家計に優しかったのは確か(笑)。
子供たちにもうぶら下がって遊ばないように無駄なお願いをしておきました(笑)。