BenQ GV1は2020年モデルで弱点を解消して最良のプロジェクターに。
愛用させていただいているBenQ GV1は2020年モデルになって唯一の弱点を解消してきました。
BenQ GV1を使ってみた記事は以下です。
唯一の弱点は外からの入力。
レビュー記事の最後の方にも書いていましたが、他のプロジェクターにあって、BenQ GV1にないもの、それはHDMI入力です。GV1は電源端子とType-C端子しかありません。他メーカーの同等製品にはHDMI入力を搭載しているモデルも多く、GV1にとってはこれが他製品との比較でウィークポイントになっていることも事実です。
Wi-Fiを接続してネットワークを活用すればそのほとんどは解消できるのですが、やはりHDMIケーブルという実線での接続方式はあるに越したことはありません。
確認してみたところ、2020年モデルからはそれを補うための変換ケーブルが付属していました。
仕様としては、HDMI → Type-Cへの変換ケーブルですが、色々と探してみるとType-C → HDMIへの変換ケーブルはたくさん見つかりますが、この逆方向の変換ケーブルはほぼ見つからないといっても良いくらいです。
こういった映像系の変換ケーブルは一方通行になっていることがほとんどで、例えばHDMIからVGAに変換できるケーブルは、製品によっては反対方向にVGAからHDMIに変換しようと接続しても使用できません。VGAはアナログ信号、HDMIはデジタル信号なので、変換ケーブル内でコンバータが入っている為、双方向の変換に対応しているように設計していないと結局思ったように使えないケーブルになります。これはアナログとデジタルの変換だけでなく、同じデジタル信号同士でも同じことになりがちです。
そういった意味でこのケーブルは非常に貴重ですね。
変換ケーブルは15cm程、HDMI側のコネクタ部分がかなり大きくなっています。持ってみると金属製でずっしりと重く、よくある変換ケーブルのようにチープな印象はありません。GV1接続側はType-C端子になっています。
GV1のType-C端子に接続して使用します。
試しにSurface Go 2をハブ経由で接続してみました。使用しているハブは先日購入したCIO-11 in 1 HUBです。Surface Go 2はそもそもHDMI経由でGV1と接続しなくてもType-C接続で簡単に認識してくれるのですが、今回は試しということで。
画面の複製モードで接続してみると、Type-CのDisplayPortとして自動的に入力が切り替わりました。しかもSurface Go 2がバッテリー駆動している事も検知してくれています。
複製で問題なくHDMI入力ができました。
ただ、ふと思ったのは、GV1側でDisplayPortとして認識している点です。確かにType-CからHDMIへの変換アダプタは使えないという情報はWeb上の至るところにありましたが、Type-CとDisplayPortならお互いデジタル信号ですし双方向に変換できるのでは?もしかするとDisplayPortからさらにHDMIへ変換すれば使えるのでは?と思ったりもしましたが、現時点で未検証です(笑)。時間があれば試してみようと思いますが。
変換ケーブルが必要になってもそれを補って余りある機能拡張。
HDMI入力ができるようになって、GV1は死角が無くなりました。HDMI入力を使う際に専用変換ケーブルを持ち歩く必要がありますが、今までウィークポイントになっていた部分をモデルチェンジで補ってくれていたのはありがたいですね。
GV1自体の仕様変更はされていないので、最初からこの機能を持っていたということになりますが、2019年版を持っている人は本当に買い直しをお勧めします。
今まで外出時に持ち出していても、使えるのは環境を整えておいた自分の端末ばかりで、HDMIで友人や他の端末を繋げようとしても使えず、出番が減りつつあったGV1でしたが、これでさらに持ち出す機会が増えそうです。