3で進化したモバイル性。OSMO MOBILE 3。
スマートフォン用のジンバルとしては、かなり定番になってきたDJIのOSMO MOBILEシリーズですが、3が発売されたので買ってみました。
初代のOSMO MOBILEは持っていないのですが(何より当時は高価な機器でした)、機能は制限されたもののかなり安価に発売されたOSMO MOBILE 2は今でも愛用しています。ジンバルという機器は使うと効果を実感できるのですが、どうしても筐体が大きくなりがちでわざわざ持ち運んぶよりかはGoProの方が場所を選ばずに使えるという感じでした。
この辺りは私がセルフィーにあまり免疫のない世代だからなのかはわかりませんが(笑)。
ただ、スマートフォン単体で撮影するよりかははるかにクオリティがアップするのは使ってみるとわかります。
ジンバル、個人的にはオススメしたい機器なんですよね。
ジンバル系の機器で一番の障害となるのは、やはり「持ち運びのしにくさ」と「筐体の大きさ」だと思います。ジンバルはその機構の複雑さゆえにある程度のサイズを確保していないと、取り付けた機器とのバランスが保てなかったからだとも思いますが、気軽に・手軽に・どこでもというキーワードはやはり繋がってこない気がします。
3代目でどこまでこのキーワードとリンクできるのか気になるところでもあります。
Osmo Mobile 3 – 折りたたみ式モバイルジンバル-DJI
https://www.dji.com/jp/osmo-mobile-3
OSMO MOBILE 2の時と比べると、外箱もかなり小さくなっていますね。本体・取扱説明書の他に、キャリングポーチ、ストラップ、充電用Type-Cケーブルとクッションシールが入っていました。
これはどこに貼るシールでしょうか。取扱説明書にも記載が無かったので不明です。
形状から察すると、スマートフォンを挟み込む部分の干渉する部分に貼り付けるクッションのように思いますが…。
小さくコンパクトになった本体ですが操作周りは変わらず。
OSMO MOBILE 3本体です。今回からは本体サイズを約1/2にできるように折りたためる構造になっています。グリップ部分の後ろに見える黒いシートのようなものは本体運搬時の干渉を防ぐためのシートで普段は外して使うので不要のものです。
グリップを握った時のちょうど親指がくるところに各種ボタン類が並びます。
本体充電用の端子は時代に合わせてか、Type-Cの端子に変更されました。microUSB端子は確実に周りから減ってきていますね。表裏を考えずに接続できるので便利です。
スマートフォンへの給電に使用できるUSB端子も先代同様に搭載しています。端子カバーは2の時よりも外しやすく、ケーブルに干渉しにくくなりました。2はグリップ部分のちょうど裏の使う人からは見えない位置にありましたが、3では本体側面に移動しました。
グリップ部分底面には、従来通りに1/4インチネジで三脚などを取り付けられるようになっています。
操作周りは先代と同じ配置周りです。
剥がせば良いと思うのですが、出荷時の説明シールが2の時よりも増えました。下はアーム部分です。しかも英語と中国語で書かれているのはニーズからでしょうか。確かにセルフィーが流行りだしたのもアジア系の旅行客からだったような気がします。
ホールドする部分も大幅に変更されました。
2の時はスマートフォン側面と背面をすべてホールドする感じでガッチリした形状でしたが、デザインが変更されてスマートな感じになりました。DJIのロゴも入りましたね。
そういえば、2の時は外観にメーカーロゴがほとんど入っていなくて、一見DJI製品だとわからない感じでした。
3は結構DJIロゴやOSMOロゴが要所要所に入っていますね。
2と3の外観を少しだけ比較。
手元にまだ先代の2があったので、少しだけ外観比較してみました。
短くなったグリップとボタンの凹み。
アームとグリップとの接続部分を基点にして並べてみると、3の方がグリップ部分が若干短いですね。ですが、持ちやすさは変わらないように感じました。何よりラバー系のグリップが復活していることが大きな要因にも感じます。
基本的が概念や形状は踏襲している感じですが、各部分を少しずつ縮めてサイズダウンさせている印象ですね。操作パネル部分、グリップ部分などが比べてみるとわかります。
操作部分の比較です。左が2、右が3です。ジョイスティックと各ボタンをつなげた三角形の配置が若干変わっています。また、各ボタンもMODEボタンはかなり小さくなり、撮影ボタンもカーブを描いた曲面のボタンからフラットなボタンに形状変更されました。
ボタンに割り当てられている機能は基本的には同じですが、OSMO MOBILE 3ではある程度のカスタマイズができるようです。
注目すべき変更点は、ジョイスティックとズーム用スライドスイッチの形状変更です。両形状とも凸型でしたが、3で凹タイプに変更されました。これによりよりジョイスティックが親指にフィットするようになり、ズーム用スライドスイッチも操作中に指から外れてしまうことが少なくなりました。
実は2を使っている時からこの操作ボタン系の使いにくさは気になっていたところだったので嬉しい変更でした。ここが使いづらいと結局スマートフォンのセルフィー用のグリップにしかならないので(笑)。
形状が大幅に変わったことで…。
3でコンパクトに折り畳めるようになったことでバランスが大幅に変わりました。この為、2はスタンド無しでも立ちましたが、3はグリップ底面の形状も影響して立つことができません。
この辺りは仕方がないと思います。
実際にグリップを握ってみた感じです。
2では手の付け根あたりまでグリップがきていましたが、3ではすっぽり手の中に収まる感じです。
サイズでの比較。
サイズ部分での2機種の比較はこんな感じです。
サイズ比較 | OSMO MOBILE 2 | OSMO MOBILE 3 |
---|---|---|
重量 | 405g | 485g |
サイズ | 295×113×72 (mm) | [使用時]285×125×103 (mm) [収納時]157×130×46 (mm) |
ポイントは約80gも軽くしてきたところでしょうか。折り畳んだ際のサイズばかり話題になって目立ってきていますが、全体的に軽くなってきているので、持ち運びする際に苦にならなくなっています。使用時の長さも1cmだけ短くなりました(笑)。これはグリップ部分のサイズダウンが影響しているかと思いますが…。
ただ、軽くしたことやサイズダウンしたことでの弊害も当然出てくると思いますので、実際に試してみたいと思います。