豪華絢爛の長刀鉾の装飾をSIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMで手持ち撮影。
京都に生まれて早40年ほどが過ぎ去ってしまって、その内のほとんど毎年祇園祭を見て育ってきています。2017年の今年も祇園祭を彩る鉾が無事に建て終わりました。
鉾は最初に中心の箱部分が建てられ、鉾の中心を通すために一度倒されます。この後道路に埋め込まれた、鉾「立て」専用の金具に縄を括り付け、両側から少しずつ引っ張って立てていきます。
バランスを崩すと横方向に倒れてしまうので、慎重に職人の方々が作業されています。
鉾が無事に立った瞬間はやはり無事に終わったことと、高くそびえたつ鉾の先端が本当に綺麗で、周囲から拍手喝采が起きました。
この後も職人の方々はこれで終わりではなく、続いて駆動部分である車輪を取り付ける為の作業に取りかかっておられました。
こうして建てられた鉾に次々と装飾が施されていきます。職場は目の前ですが、私の場合大半がデスクワークなのでそこまで頻繁にカメラを担いで外に見に行くことも出来ず、先日の鉾建て開始から2日後の通勤時に寄ったところ、もう装飾は完全に終わっていました。
毎年思いますが、施される装飾はいつ見ても煌びやかで豪華絢爛、赤と金のコントラストが綺麗です。
他の鉾もすでに建て終わっていて、夜のライトアップを待つ状態でした。
函谷鉾(かんこぼこ)は少し変わった鉾頭の形状をしています。中国の故事にちなんだ鉾で、山と月で闇を表しているそうです。
下は長刀鉾です。文字通り、「長刀」が取り付けられています。
月鉾もその名が示す通り、先端には月が。しかし50-500mmという倍率はすごいですね。距離にして恐らくは60m以上離れている月鉾でしたが、ここまで寄って撮ることが出来ます。
もう少しすると、観光客の数もピークになって、人混みの中でこうやって鉾が同じ画角内に収まることはほとんどありません(笑)。これでライトアップしてくれれば綺麗なんですが。
今年もピークになる宵山と鉾巡行(前祭)が日曜日~海の日と世間一般での休日と重なるため、かなりの人が予想されます。熱中症には十分に気を付けた方が良さそうですね。