祇園祭・前祭が終わって猛暑の夏が来ました。
祇園祭の前祭が終わり、猛暑が連日続いて京都には本格的な夏がやってきた感じがします。私が子供の頃は祇園祭は17日の鉾巡行で一段落という感じでしたが、数年前から大船鉾が復活すると同時に「前祭・後祭」に分かれたので期間が長くなっています。子供たち的にはお祭りと言えば出店なので、例年通り前祭の宵山に行ってきました。
今年の祇園祭は海の日の祝日と週末の両方に重なったこともあって、いつもよりも人が多いように感じました。毎年、京都の祇園祭では宵山までに一度雨が降ると言われているのですが、今年は異例の梅雨明け済みで宵山を迎えた為、かなりの湿度と気温で日が陰ってきた夕方でも立っているだけでかなりの汗が噴き出してくる状態でした。
綺麗な夕焼けに月鉾が照らされて、非常に綺麗な時間でした。
西の空には非常に変わった(?)陽の光も見れたりしました。
子どもたち的には鉾よりも山よりもお好み焼き、唐揚げ、スーパーボールすくい…と出店メインでお祭りを楽しみにしていたので今年もそちらメインで、京都の夏の雅を楽しむのはまだ先の話に(笑)。
前祭でメインとも言える鉾のいくつかを見て回りました。
それでも少しでも祇園祭の他のお祭りには無い雰囲気を子どもたちに味わってほしいと思い、長刀鉾の上に上がらせてもらいました。
鉾を保管している専用の建屋から2階に上がり、渡り廊下を渡って長刀鉾の中に入ります。建屋の中では、あまり近くで見ることの出来ない、以前に使用していた装飾品や歴代のお稚児さんを見ることが出来ます。
渡り廊下からは普段はあまりわからない人混みを俯瞰で見ることができて、貴重な体験でした。
提灯の向こうの人の流れを見ていると、天空の城ラピュタの悪役・ムスカ大佐のあの一言が頭をよぎります(笑)。
長刀鉾の中ではちょうど囃子を演奏している最中で、あの空間すべてが囃子の音色と掛け声で埋め尽くされているような、不思議な感覚でした。
鉾の上に上がったのは、実は私も初めてだったりします。まだ小さかったころに祖父に連れられて上がったかもしれないのですが、記憶にありません(笑)。
そう言えば、鉾建ての最中も何度か仕事の昼休みに見に行っていたりしたのですが、子どもたちがこの縄がらみを見て「すごい」と思ってくれる日は来るのかなと思って見ていました。生まれてからずっと京都にいますが、京都にいる限りは祇園祭をこれからも家族で毎年楽しみたいと思っています。あ、京都を離れて仕事をしていた数年間だけは見れていないのですね。
これで京都は本格的な夏に向かってどんどん暑さが増していくことになります。すでに猛暑が日本中で更新され続けている中で、今年の京都はどうなっていくのか少し心配ではあります。
この記事を書いている時点ですでに後祭が巡行直前になっているのですが、平日ですしさすがに仕事があるので大船鉾や巡行までを満喫することは難しいですね。来年はもう少し余裕をもって祭りを楽しめるように頑張ります。