先日の上京で東京日本橋のタカシマヤでこち亀展を観てきました。
亀有の聖地巡礼、その夜のブロガーイベントに参加させていただいて、翌日は日本橋のタカシマヤへ行ってきました。ちょうど「こち亀展」をしていると上京する直前で知ったのです。
こち亀.com|「こち亀展」連載40周年記念 日本橋高島屋で9月に開催
http://www.j-kochikame.com/exhibit/
東京には何度も来ていますが、観光地も数えるほどしかまだ回っていませんし、東京都民なら普通に出かける場所でも、京都市民からすると珍しい場所でもあるわけです(笑)。京都にもタカシマヤはありますが、重要文化財にも指定されている日本橋のタカシマヤは空気が違いますね。
やはりほとんどのエリアでは撮影不可ですので(訳も分からず携帯で撮りまくっている年配の方もおられましたが)、撮影許可の看板が出ている箇所だけカメラを取り出して撮影してきました。
最終回前日ということもあってか、平日なのに開場10:30の時点でかなりの列が出来ていました。入り口にはフジテレビから同じ漫画家の永井豪先生まで数多くの花輪が飾られていました。下の写真は撮影可能エリアから。
派出所を舞台にした名シーンで埋め尽くされた派出所の1/1セットです。
こち亀と言えば、大原部長のオチの怒りシーンが定番中の定番ですが、その定番のコマだけで埋め尽くされた空間がありました。「このシーンはアレで怒った時だ」「あの怒り方はあれが原因で…」とどれもこれも思い出される名シーンです。
両サイドに「オ」「チ」と立体的になっていました(笑)。写真で見るまで気づきませんでした。こうやって見ると、大原部長の怒り方も静かだったり、激しかったりコスプレしたりとかなりバリエーションが豊富すぎる感じです。
こち亀年表。こうやって見ると、日本の昭和~平成の歴史を勉強しているかのようです。当時の時事問題にリアルタイムで切り込んでいる回もありますね。
ちょうど私がコミックを手にして読み始めた頃の年表では、ボジョレーヌーボーの話題や、近未来で実現できるようなプランを先取りしていたりもしました。やはり未来の姿が現実味を帯びて描かれるのは子供の心に響きましたね。
オリンピックと同じタイムスケジュールで眠りと一日限りの起床を繰り返す名物キャラクター「日暮熟睡男(ひぐらしねるお)」。彼がもしかすると当て字のキラキラネームの先駆けなのかもしれませんね。
警察官なのにギャンブル全般が大好き、趣味はオタクカルチャーからアウトドアまでという両さんに常にまとわりつくのがお金の問題です。
コミックス200巻までに彼が儲けたり使い込んだりしたお金を差し引きした結果の負債総額は、なんと1663兆2928億5903万8850円にもなるそうです。これを使い込んだ彼もすごいですが、この日までに実際に計算した人を尊敬します(笑)。
宝くじや奇抜なアイデアで大金を入手することの多かった彼はその分出費もかなり多かったのですが、その中でちゃんと先を見据えていたのも事実です。この回を読んでいた時はまったく思ってもいませんでしたが、2016年の今はこれが現実になりつつあります。
確かに結果だけを見ると彼の人生は「無謀」と「貧乏」だったかもしれませんが、「野望」と「希望」を持ってやってきた彼の行動には、先見の明があったのかもしれませんね。
また、彼の中でお金と常に両立していたのがお祭りです。こち亀の中で描かれるお祭りは常に活気に溢れていて、京都のお祭りには無い江戸っ子の「粋」を感じることができたので、毎回楽しみで読んでいました。
撮影可能なエリアはここまでで、後半はこち亀の中で描かれた東京を現実の風景と照らし合わせたムービー「亀さんぽ」や実際に神社へ奉納された絵巻「神田明神奉納こち亀絵巻」、完全新作のこのこち亀展だけに書き下ろされた「「想い出」の巻」が展示されていました。この話は実際に掲載された最終回とは別の話で、これこそ最終回にふさわしいのでは?と思えるほどの、微笑ましく両さんの粋と気遣い、心のつながりが考えられる話に仕上がっていて、読みながら目頭が熱くなりました。
これで終わりだとは到底思えないほど生き生きと描かれていましたし、これからも何かしでかしてくれそうだとも感じる絵でした。終わってしまうことが非常に残念に思えました。
最後の物販コーナーでは、一般の方も入ってこれる為、ものすごい人だかりになっていました。その中で購入したのは、職場へのお土産に「こち亀展に行ってきましたクッキー」、「こち亀展20面相せんべい」、自分用にこち亀展クリアファイルと複製原画「~勝鬨橋ひらけ!~」、読売新聞こち亀版です。
京都に帰った翌日に、最終回が掲載された週刊少年ジャンプ42号とコミックス200巻が発売されたので購入しました。欲を言えばこれは亀有の駅前の書店で購入したかったのですが、京都に戻ってからの購入となりました。
コミックス200巻もジャンプ誌面と連動しているので、非常に分厚いのですが付録「こち亀超書」は往年のファンにはたまらないキャラクター図鑑になっていました。
こち亀展は9/26で東京での展示を終了しましたが、どうやら大阪でも開催決定のようですね。できれば大阪でも見に行きたいと思います。
2016/9/15 東京都葛飾区亀有 | Flickr
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