デジタル化 = 断捨離ではない。

先日から、ScanSnap iX1500を使い始めて必要な書類はとりあえずスキャンさせておくという、いわゆる「プライベートペーパーレス化」の流れを作ろうとしています。私の家は一戸建てながらそれほど収納スペースが多いわけではありませんし、紙媒体は整理が追い付かないと本当にスペースを取ってしまいますね。

紙媒体以上に場所を取ってしまっているのは、「作品」です。まだ子ども達2人が小学校・保育園通いということもあり、図工等で「作品」を作っては持って帰ってきてくれるのですが、これが意外にかさばります。最初のうちは飾っていたりもしたのですが、私個人があまり散らかっているのが好きじゃないので、時間が経ったりすると保管用の箱に入れて片付けたりしていました(決して潔癖症ではないです)。
ですが、これでも結構場所を取ってしまいます。

私の家は部屋ごとに小さなクローゼットは1つずつありますが、それほど収納力が高いわけでもなく、押し入れと呼べるものは、1Fの和室に1つだけ。かといって、収納系の家具類はあまり置きたくないという個人的なこだわりと見事に矛盾してしまい、家の中が片付かなくなってきました。ガジェット系を日頃から色々購入してしまう私のようなタイプで、いわゆる「片付け魔」なのは珍しいのかもしれませんが。

子どもが育っていく中で増える一方なので同じ境遇の人は多い。

Webで検索してみると、結構同じようなことで困っている人が多いらしく、意見が分かれていますね。処分するという意見が多いようにも見えますが、実家を倉庫代わりに使っている人も多いようですね。私の幼少時代に作った作品類は立体物に限ってはほとんど実家に残っていませんでしたが…。

やはりどの集計の中でも見られたのは、「撮影してから処分」ですね。昔はフィルムカメラが主流だったので、わざわざ記録の為に撮影する人は少なかったのかもしれませんが、最近はデジタルカメラやスマートフォンで手軽に撮影できてしまうので、この手法を選択する人が多いようです。

出来る限りの撮影で残してあげることに。

今回、2019年になってから子どもたちと妻にもある程度ですが了解を取り、写真に収めたうえで場所を取る作品で時間が経っているものに限っては撮影した後に処分することにしました。

と言っても、ただ撮影するだけではなく、出来る限り綺麗に残しておこうと思い、ブツ撮り用の撮影ブース「フォトラ」を使い、Nikon D7500は三脚で固定して赤外線リモコンで撮影、画角に入りきらない場合はSIGMA EF-610を使ってバウンス撮影をしています。今現在で私が撮影する時に使う素人テクニックをすべて使っての撮影です(笑)。

こんな時も、Nikon D7500のBluetooth連携が手軽で便利ですね。そばに置いておいたdocomo L-02K JOJOにアプリ「SnapBridge」を使って順次転送されていくので撮影データのチェックがすぐにできますね。
ここ最近はじっくりと撮影に臨むという機会が無かったので、あまりカメラのセッティングを考えずに素早くさっと撮影してはAdobe Lightroom Classic CCに読み込ませてRAW現像で補正してごまかして…のを繰り返していたのですが、こうやってじっくり構えて撮影すると、「もうこのまま(家族間で)共有してしまっても良いのでは？」と思えるくらいの綺麗さですね。決して自分の撮影スキルを自画自賛しているわけではありません(笑)。

結果的にほぼ補正無しの状態でJPEG画像出力させて、Googleフォトにアップロードして家族間で共有させることにしました。これだと手元のスマートフォンでいつでも確認できますし、LINEで親戚間の共有も簡単にできます。Googleは有料で追加をしていないので、無料アカウントのままだと多少画像が圧縮されてしまいますが、スマートフォンの液晶で見る分には必要十分です。

実は写真に撮っておけば、イコール捨ててしまっても構わないとは絶対にならないのが本音です。確かに形あるものはいつか壊れますし、その瞬間を残しておくことに関しては大事だとは思いますが、やはり現物を残しておくことに勝るものはありません。それに撮っている間にその時の記憶が蘇ってきて、処分の踏ん切りがなかなかつきませんね。

「デジタル化すれば断捨離に」というシンプルな構図には決してなりませんし、 子どもたちの作品は唯一無二のものですので出来れば残しておきたいと考えているのは常に根底にあります。この想いと作品を作ってくれた子どもたちのことを考えながら撮影し、感謝の気持ちを込めて少しずつ断捨離出来ればと思っています。