ScanSnap iX1500でレシートを読み込ませてみました。
一般家庭の中でのスキャナーの存在理由でもある、レシートを読み込ませてみました。家計簿をつけるというのは、お金の出入りを把握するうえでの基本的なことだと重々わかっているのですが、毎日続けるとなるとそれ相応の時間がかかってしまうので、いつも続かなかったりします。これ、わかってくれる人多いと思うのですが…(笑)。
レシートを読み取ってもらうには意外と手間。
最近では、スマートフォン単体や、Web上でも家計簿支援というか、レシートの情報を元に支出部分を集計してくれるようなアプリやサービスが増えてきました。
ただ、レシートの情報を集計してもらうには、紙媒体のレシートを何らかの形でデジタル化しないといけません。ここがネックで、ほとんどの場合、スマートフォンで撮影が多いです。「スマートフォンで撮影してアップするだけ!」と謳い文句は良いですが、いざ撮影してみると、なかなかうまく撮れません。
斜めすぎたり、暗かったりと撮影環境や撮影技術に左右されて、結果正しく読み取ってもらえず、手間が増えて結果続かないというスパイラルに陥りがちです。
ScanSnap iX1500を読み取る端末として活用。
ScanSnap iX1500はA4サイズ以下の用紙なら結構問わず何でも読み取りが可能です。当然レシートもその中に入っていて、専用のガイドを取り付ければ安定して読み取ることが出来ます。
ガイドはオプションとして付属していて、破損した際には別売りでも購入可能です。ガイドは読み取り口の上に取り付けます。取り付け方は少しコツが必要ですが上側からスライドさせて固定します。写真で観てもらうとわかりますが、上下に2か所三角マークがあって、位置を合わせるように上からスライドさせて入れていきます。
ScanSnap iX1500側で対応しているサービスは、ビジネス系のものから一般向けのサービスまで多数対応しています。一般向けは少なめですが…。
- Dr.Wallet
- MF クラウド
- MJS
- 弥生会計 …など
ビジネス系まで対応してくれているのはすごいですね。うまく対応させると、半自動で読み込ませるだけで交通費や経費精算もできそうな勢いです。私は個人なのでそこまでをするつもりは全くありませんが(笑)。上記のようなワンストップで終わるようなサービスは、「ScanSnap Cloud」というサービスがその窓口となって連携して実現させているようですが、私は少し違うものを使ってみました。
スマートフォンの家計簿アプリでもかなり有名な「Zaim」です。
Zaimは先述のような連携は出来ませんが、今までスマートフォンのカメラで撮影していた部分をScanSnap iX1500が担うようなイメージで連携が出来ます。
iX1500のおかげで読み取りミスは皆無に。
実際にZaimと連携させてみました。まずはスマートフォン側にアプリのインストールとアカウント取得を行って、通常通り利用できる状態にしておきます。
ScanSnap iX1500はパネルを開いてレシート読み取りガイドを取り付けて自宅のWi-Fiネットワークに接続した状態にしておいて、スマートフォンもWi-Fiに接続した状態でZaimを起動します。
レシートの撮影モードに変更して歯車アイコンから「ScanSnap」を選択します。
ScanSnapでリアルタイムに読み込ませるだけでなく、事前にスマートフォンで読み込ませて保存しておいたレシートをアップできるのも小さなメリットです。
確認ダイアログが表示されますが、既に接続された状態でスタンバイしているので、「読み取りを開始」をタップします。
セットしておいたレシートが数枚、連続して読み込まれていきます。レシートの横幅のサイズはほとんど同じものを読み込ませましたが、長さは購入したものが違うので当然まちまちです。今回は3枚読み込ませましたが、作業全体でかかった時間は数分です。
下が実際に読み込ませた結果です。カメラで撮影していた時は結構な頻度で読み込みミスがあって、手入力で修正していたのですが、ほとんど認識ミスはありませんね。ただ、「未分類 鶏飯B走食朔」となっているのは、「丸亀製麺」ですね(笑)。たしか「とり飯定食のBセット」を食べたので(笑)。読み込み時に少し斜めに入っていったのがわかっていたのですが、やはり認識ミスしていました。
レシートの場合、持ち帰った時点で結構折れやシワになっていることが多いので、100%の正解率は難しいのかもしれませんが。
私の場合、既に利用していたサービスが対応してくれていたのは助かりました。今からサービスの鞍替えや、使い勝手がガラッと変わってしまうのはさすがに面倒です。
念の為ScanSnap Homeでも集計。
ただZaimでの読み取り精度が少し気になったので、ScanSnap Homeでも読み込ませておくことにしました。初期設定状態で「家計の支出を管理」というタブが作られているのでそれをそのまま使ってスキャンさせてみます。
読み込まれたレシートは画像と一緒にScanSnap Homeの家計簿用のフォルダに分類されて保存されていきます。
読み込ませたレシートの情報は、すべて正確にOCR認識してタイトルが付与されていました。レシートの内容も間違いなく読み取れている状態でした。
結果、読み取った画像を元に文字認識している部分は、ScanSnap側の問題ではなく今回はZaim側だったことがわかりました。
また、ScanSnap Homeで読み込ませた際にメリットがあると言えば、まとめてCSV出力できるところです。CSV出力されたファイルはカンマ区切りなのでExcelなどで簡単に編集・集計が出来ます。Excelで開いてみると、かなり詳しく読み取ってくれていることがわかりますね。ほとんど何もせずにScanSnap iX1500で読み込ませておけば問題なさそうなくらいです。
汎用的なCSVデータなので、Googleスプレッドシートにアップロードしても集計できますね。これだとOfficeがインストールされていないPCでも同じように集計が出来ます。
普段からPCで仕事をしている私にとってはこちらの方が馴染みやすいですが(笑)。
もう少し連携が密になって、自動で指定のスプレッドシートに追記が出来ればさらに便利になると思います。
結論:手間じゃなければ2回スキャンが良策。
手元でいつでも支出を確認できるのはZaimが便利ですが、結果を元に集計したり、必要な部分だけを別管理させたりと細かいことをしようとするとScanSnap Homeで保存した方が良い気もします。
後者の方が手元にあるレシートを手当り次第読み込ませておいても後日柔軟な整理が出来そうですし。
それほど手間でもないので、レシートを読み込む際には、まずZaimで1回目、そのままもう一度トレイに戻してPCで読み込ませておけば間違いは無いのかなと思います(逆にこれが手間だと思ってしまう時点で、このScanSnapでの支出管理は続かないと思います)。
どちらにしてもレシートは無駄にならなくて済みそうです。