Ryze Telloの画質。
Ryze Telloには500万画素、720pで撮影できるカメラが搭載されています。通常飛行した段階で気軽に撮影できるので便利ですが、設定で画質を選択できるので比較してみました。
画質の設定は、Telloアプリから行います。歯車アイコンから詳細設定から変更できます。モードは2つあって、アプリ起動時は「標準」になっています。
この設定はアプリ起動時に「標準」に戻ってしまうのが気になりますね。
明暗が強い場所の方が画質の比較が出来るだろうと思い、大きな部屋で試してみました。
飛行状態での比較だと、風でブレた際に撮影環境が少しでも変わってしまうので、着陸した状態で撮影しています。まずは標準です。
次は高画質です。パッと見た感じでは全く違いが分かりませんね。どちらもISO感度、シャッタースピードともに同じ設定値でした。
Photoshopで並べてみました。
若干、高画質だと色のグラデーションが再現されているように感じますが(標準だと2トーンに見える)、画像サイズは2592 x 1936、24ビットで解像度は96dpiで両方とも同じです。ただ、ファイルサイズは662KBと1343KBと約2倍のサイズ差があります。この差がどこに違いとして表れているのかがまだ不明です。
次に画質比較ではないですが、暗所での飛行を試してみました。先程の大きな部屋の奥は照明を消してあり、暗くなっています。
まず進んでいくと、底面のセンサーで地面の情報が得にくくなってきたのか、下のような警告が表示されました。この状態ではまだ飛行は可能です。
さらに奥へ進んでいくと暗くなっっていく中で、センサーが検知できなくなったのでただちに着陸するように警告も表示されました。そのまま継続して目視で飛行もできますが、ホバリングの精度はかなり落ちました。当然墜落が怖かったので、無事に着陸できる場所までバックさせてから着陸させました。
「暗いところだと飛べないのか」という不満が出てきそうですが、逆に考えるとちゃんとセンサーが動作しているという裏付けでもあるので、これはこれで安心できるところだと思います。
気になるのは、画質モードの差ですね。ファイルサイズの差が画質のどこに影響しているのかが不明ですし、何が空撮で最適設定なのか、離陸前に前回飛行時の設定を引き継げないのかとか、少し気になりました。
まだまだアプリのアップデートで改善されていく余地を残しているRyze Telloですが、空撮というものが手軽にしてみたい人にとっては、登竜門になりそうな機種ですね。安価なトイドローンを買ってみて幻滅してしまうよりかは、ある程度の画質で撮影できるRyze Telloでドローンの世界にさらに足を踏み入れてみたくなる気持ちになりますね。