ASUS初の法人向けノートパソコン「P2420LA」を使ってみました。外観編。
ASUSは今までマザーボード等のPCパーツメーカーとしてのカラーが強く出ていましたが、最近はスマートフォンを作ったり、一般向けのネットワーク機器やデジモノを発売したり、どんどんブランドとして確立して来ています。
そのASUSが今まで一般向けにしか発売していなかったパソコンを法人用として開発したものを発売するとのことで、モニターで使わせていただくことが出来ました。
ASUSPRO P2420LA | ノートパソコン | ASUS 日本
https://www.asus.com/jp/Commercial-Notebooks/ASUSPRO-P2420LA/
モニターさせてもらう際にデスクトップも含め何台か選択できたのですが、今回使ってみたのはノートパソコンとしては一番ニーズが高そうな14インチモデルの「P2420LA」です。
ヘアライン加工された天板が最近多いツヤ有の国産メーカーモデルとはちょっと違った感じで個人的には好印象です(笑)。
右側面には光学ドライブとUSBポート、イヤホンジャックがあります。光学ドライブはDVDスーパーマルチドライブ、3.5mmのイヤホンジャックはヘッドホンとマイク入力を兼ねています。3極プラグのヘッドセットならこの1つに接続するだけですね。
また、この右側にあるUSBポートはUSB 2.0です。
反対側の左側には、USB 3.0のポートが3つ、有線LAN、HDMI出力ポート、VGA出力端子があります。一番左端の端子は、電源端子です。
一般家庭では、HDMIが普及し始めてからコンポジット端子やD端子、VGA端子等がオミットされる機器も多くなってきていますが、私がいるような中小企業の場合はまだVGA端子が主流で、DVI端子がちらほらあるくらいです。また、無線LAN環境も整備していますが、社員の中では「やっぱり有線」と思っている人も多いですし、一般的に使われている端子を一通り装備しているのはありがたいですね。「どこでも使える」という安心感があります(笑)。
電源端子はL型になっていて、接続しても左側のスペースをあまり気にしなくても良くなっています。
その電源端子に接続するACアダプタは少し国産メーカーのそれとは形状が違っています。正方形の形なので、ちょっとカバンの中には入れづらいかもしれませんね。
バッテリーは最近の内蔵式ではなく、取り外し可能になっています。公称値でのバッテリー駆動時間は8.7時間です。
付属品はリカバリ用のディスク類と簡単な取扱説明書が付属しています。P2420LAの場合、購入時はWindows 7 Professional 64ビットが付属していますが、ダウングレードしている状態なので、デフォルトはWindws 8.1 Proです。
この為、リカバリディスクも2種類が付属しています。
P2420LAを開いた状態です。至ってオーソドックスな外観です。あまり奇抜なレイアウトや、タッチパッドの配置ではないので、誰でも使いやすいのではないかと思います。画面上部には30万画素のWebカメラもあります。
パームレスト右側には、指紋認証センサーがあります。この指紋認証センサーですが、反応が良いのか、位置が悪いのか知らない間に反応していることがありました。
キーボードレイアウトも基本的な構成で変わったキー配置等はありません。ENTERキーが大き目に作られているので、かなりタイピングはしやすい印象です。
最近のノートパソコンの多くは、カーソルキーが小さく作られていて、マウス、タッチパネル、トラックパッドでのカーソル移動がメインになってきていているのですが、私個人的にはキーボードメインで作業をするので(ウィンドウ操作等もキーボードでやってしまうので)、P2420LAのようにカーソルキーが大きい方が全体的な作業のスピードアップにつながります。
キーの押し込み具合はちょっと軽めですが、某D社のようにキーを押しこむと全体がたわむというようなことはありません。しっかり作り込まれています。キーの深さは約1.2mm位でした。
「ノートパソコン」というジャンルの中で、どのメーカーも独自性を打ち出したり、ある機能に特化させたりと色々な方向性で市場にトライしている感じがしますが、その中でAUSUのP2420LAは比較的地味な印象を受けます。
しかし、その中でも法人向けという狭いエリアの需要はその独自性も特化した機能も必要無く、使いやすさと安定性・汎用性が最優先という事が多いので、P2420LAはその需要を満たしてくれるハードウェアだと思います。
全体的な大きさは、幅340 mm×奥行き241 mm×高さ26.3 mmとなっているので、ちょっとモバイル対応とまでは難しいですが、重さは2kgを切る1.995 kg(ACアダプタ除く)なので、大き目のビジネスバッグであれば十分持ち運べると思います。
PCパーツメーカーとして積み上げてきた技術の中で、法人向けとして無駄なものを削ぎ落としたP2420LAは確かに選択肢の1つとしてはアリなのではと思います。