立ちながらのPC作業で腰痛改善を促すエルゴトロンのWorkFit-Tを試してみました。
自宅書斎のデスクで愛用しているモニターアームのメーカー、エルゴトロン製のPCデスク「WorkFit-T」を試してみました。
WorkFit-T: The Easy Standing Desk | Ergotron
http://www.ergotron.com/ja-jp/workfit
まず届いて驚くのはその重さと大きさです。届けてくれたS川の方が「中身は何ですか?」と聞いてしまうくらい重く、大きい荷物でした。外箱には「チームで運んでください」という表記もあるくらいの重さです。
このWorkFit-Tを取り出すスペースの確保が今回一番の問題でした(笑)。私の部屋はいつも散らかっている状態ですので…。
取り出してみました。ちょうどPC用デスクの天板部分だけにしたような形状です。
天板正面にはエルゴトロンのロゴがプリントされています。材質は内装のダイノックシートなどのようなシートが貼られていますが、中身は恐らくMDFだと思います。MDFとは木材のチップなどを圧縮して一枚の板状にしたもので、安価で耐久性の高い材料としてよく使われています。
このWorkFit-Tは昇降式なので、同じエルゴトロン製のモニターアームでも天板を挟み込んで固定する「クランプ式」はスペース上使用できません。天板に直接固定する「グロメット式」に対応しているアームは天板に予め作られている固定用の穴に通して固定することが出来ます。製品によっては穴を8mm以上に開口する必要があります。
このWorkFit-Tではグロメット式に対応するように予め開口されていて樹脂製のキャップで閉じられています。
折りたたまれる都合上、15cm以上の厚みがありますので、設置するだけでも今までのデスクから視点が15cm以上上がることになります。以前に作ったHGUC ジムを側に立たせてみると、かなり上がっているのがわかりますね。
設置前の床に置いた状態で昇降させてみました。昇降させる際には、両側にあるレバーを解除して上下させます。急に両方のレバーを離すと固定されていない場合に一気に下まで下がってしまい、指を挟んだり載せている物が落下したりするので、ゆっくり動かすことが重要です。
かなり上がりますね。これがデスクに置いた際にどう変わるのか気になるところです。
かなりの自重とモニターを載せたまま上下させるので、フレーム部分はかなり頑丈にできています。
実際に以前からエルゴトロンのモニターアームを愛用しているデスクに設置してみました。この設置作業が今までブログで書いてきたレビュー記事のどれよりも大変でした(笑)。この設置スペースがあるかどうかを購入前によく確認した方が良いと思います。下が設置前の状態です。
設置スペース確保の為とモニター破損が怖かったので、一旦全てを取り外しました。エルゴトロン製のモニターアームはデザイン性も機能性も非常に高いのですが、アームのマウント部分とモニターがネジで直付けになっているので、頻繁に取り外す際は少し面倒ですね。
WorkFit-Tを設置して使っていたモニター類を全て戻してみました。WorkFit-Tの位置の影響でモニターの方向が変わりました。
ここで昇降させると、本当に立ちあがった状態の手の位置と視点の位置にピッタリ合いますね。この「立った」状態でのPC作業、最初は違和感を覚えますが、続けてみると意外に楽だったりします。
昇降時に作成中のガンプラを立たせたまま昇降させてみましたが、倒れることも無く安定していました。
ちょっとオマケ的な要素になりますが、デスクを昇降式にすることで、まるでマンションの立体ガレージのように下にスペースが出来ますのでこんな使い方も可能です。
私の場合はPCでブログを書いている時のモードとプラモデルを作っている時のモードを切り替えるようにしているので(並行して同時にはしない)、簡単にプラモデルモードに切り替えることが出来るのは便利ですね。
ただ、この使い方はちょっと危険でもあって、上げた状態でちゃんとレバー部分で固定できた状態でないと、急に天板部分が落ちてきてしまう可能性があることです。このレバー部分にはロック機構が無いので、不用意に触ってしまったりすると手を挟んでしまったり、下に置いた物を挟んで壊してしまったりするのであくまで自己責任で。
私は、ルートアール製のLED照明を付属のマグネットでWorkFit-Tのフレーム部分に固定して使っています。
元々私のデスクはPC作業しか想定していなかったので、照明が無くて夜のプラモデル作りには不向きでした。これが簡単に照明を追加できています。不要な時やWorkFit-Tを畳む時は簡単に取り外せるので便利です。
私のようなブロガーの場合、商品の写真を撮りながら、実際に使って試しながら、といった場合が非常に多いのですが、「立つ→座る」という動作の流れが無く、立ったままPCと作業を続けられるのは、かなりストレスフリーに繋がります。
「今日はじっくり物書きモード」、「今日は作業並行モード」という感じでスタイルを変更できるのは、日々の気分転換にもなりますし、実際に使ってみると「立ったままのパソコン作業」というのは意外に楽だったりしました。
まだ使い始めて1か月も経っていないので効果の程は書くレベルではないのですが、実際に「立ちPC」は腰痛防止に効果がありそうです。あまり頻繁に昇降させると、そのことで腰を痛める方がいそうですが(笑)。