幼少期を過ごした祖母の家が売却されることになったので、片付けに行ってきました。
先日亡くなった、祖母の家が売却されることになり、最後の荷物の片付けを手伝ってきました。売却自体の手続きなどは全て母や叔父がやってくれていたので、私は本当の片付けの最後の荷物出しの部分だけです。
この家は私と弟が親類の中でも一番よく遊びに行っていた家で、祖母と3人で過ごす週末を楽しみにしていたものです。家を建てた時は祖父もいたのですが、家が出来てすぐに他界してしまい、長い間祖母が一人で暮らしていました。
成人してからでもこの祖母の家にはよく立ち寄って、よく一緒に食事をしていたりしました。
祖母がよくこの台所に立っていました。
この廊下で遊んでよく怒られたなぁとか、2階のあの部屋が私たち兄弟2人用の寝室だったとか、片付けながら思い出してはカメラのレンズを向けていました。
止まってしまった時計。思えば、この時計はこの家を建てる前の居間に飾ってあった時計で、私が知る限り30年以上は経っています。もらってくればよかったと今更ながら後悔。
そう言えば、この廊下で娘がかくれんぼしている写真を撮っていたような。まだHDDの中に眠っているのかもしれません。
もしかしたら祖母が映り込むかも?とか冗談を言いながら母親と2人で荷物を運び出していました。
これからこの景色はもう見ることが出来なくなり、他の誰かが引き継いで見続けてくれることになります。
そう思うと、もっと祖母に会いに来ておくんだったと床に臥して知る時はあまり思わなかった感情が出てきたり。
お付き合いのあるお店が無くなったり、引っ越しをする時とはまた違った、思い出の場所が減る、生きていた人の痕跡が減るというのはさみしい気持ちになりますね。