初めてのMGはMG 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0を。
過去作にはなってしまいますが、2年ほど前に初めて1/100サイズであるMGシリーズに挑戦していました。過去作でお茶を濁します(笑)。
初めてのMGは 1/100 ガンダムF91 Ver.2.0です。プレミアムバンダイ版ではラフレシアのディスプレイベースが付属していたりして魅力的だったのですが、いろいろなレビューを読んでいると私にはなかなかハードルが高そう(金額的にも高そう)という感じだったので、Ver.2.0が店頭で売っているタイミングでゲットして作成を開始しました。
心に決めていたF91。
作り始めたタイミングは転職が決まりそうな時期で、作成開始と同時に転職先が決まったので、退職日と完成日を合わせるような目標で作成しました。今思い返せば、引継ぎや後処理で大変な時期に何をしていたのか(笑)。作り始めたのは2021年4月の終わりくらいで、作成期間は約1ヶ月くらいでした。
私の中では当時最短記録でした(笑)。
F91は私が初めて行ったガンダム映画に登場していた主人公機でもあり、思い出深い機体です。最終局面で機体がボロボロになるのはガンダムあるあるでしたが、ドラゴンボールばりの残像を残すような動きと、最終でのフェイスオープンなどは強く記憶に残っていますし、ガンプラを再開した時から、いつか作ろうと思っていて、どこかの量販店で素組み作例が展示していたのを見て一目惚れしました。その後、あまり店頭で見かけなくなりましたが、たまたま家族と買い物に出かけた際に見つけて即購入しました。
さすがVer.2.0というだけあって、パーツ構成がよく考えられていて何も合わせ目処理等しなくても劇中のイメージ通りに組み上がるのはすごいですね。HGシリーズだとどこか破綻した部分が出てきて、折り合いをつけるためにモナカ構造になっていたり他パーツと一体化していたりする部分があるのですが、その妥協点が一切見つかりません。
MGシリーズって全部こうなのか、すごいと感じながらの作成でした。
大きな改造は全くせずに、キットの説明書に正直に塗装しながら作っていきました。この時はまだ「仮組みする」という概念があまりなく、説明書通りの順番でパーツをカットしながら、ヤスリで表面処理をして洗浄、塗装して組む、の繰り返しでした。
MSを一機組み上げているかのようなパーツ構成と手順は、本当にバンダイが考えて商品を開発しているのを実感できますね。
このキットの時代背景となる宇宙世紀では、MSは小型化の一途を辿っていたとあるので、1/100サイズとは言いながら、主武装が無いとHGシリーズの一年戦争時のMSとほぼ同じ大きさになってきますね。作り始める前は1/100にパーツが大きくなるから作業しやすいだろうとタカをくくっていたのに、結果的にパーツは小さい、HGシリーズよりもパーツ数は倍以上に多いと初MGには苦難のキットを選んでしまったと少し後悔しましたが、いざ完成すると感無量の完成度でした。
改造しないのでその分凝った塗装を。
簡単ですが、塗装レシピは以下です。今回スジ彫りもしていないので、パネルごとの明度を分けるような凝ったこともしていませんし、使った色の数は少ないです。
- 白部分 … グラデーション塗装
- ガイアノーツ サーフェイサーエヴォ スカイブルー下地
- ガンダムカラー MSホワイト
- 青部分 … グラデーション塗装後、基本色を薄く上乗せ
- ガイアノーツ メカサフ スーパーヘヴィ下地
- ガンダムカラー MSホワイト
- 説明書通りに調色したブルー
- 赤部分 … グラデーション塗装後、基本色を薄く上乗せ
- ガイアノーツ メカサフ スーパーヘヴィ下地
- ガンダムカラー MSホワイト
- 説明書通りに調色したレッド
- 黄部分 … ガンダムカラー MSイエロー
- 関節部 … 通常エアブラシ塗装
- ガイアノーツ メカサフ スーパーヘヴィ
- スーパーシルバー
- ガイアカラー スターブライトアイアン
と、基本的にはエアブラシで塗装しました。HGサイズよりかはグラデーション塗装はしやすかった印象ですが(F91の場合、広い面も多いので)、その分、均一なグラデーションにしないと汚く見えてしまうので、そこは私なりに少し気を使いました(笑)。
塗り分けは部分ごとにパーツが分割されていたりするので、マスキングをほとんどしなくてもパーツごとに塗っていくだけで綺麗に仕上がりました。MGシリーズならではのフレーム構造も塗装しながら作っていったので、楽しみながら作ることができました。
今回からラッカー塗料だけでなく、塗分けするために水性ホビーカラーも使って、細かい箇所は筆で塗ってマジックリンと綿棒で整えるという手順も加えたので、細かいディテール部分も塗れるようになりました。今まではラッカー塗料1種類だったので、塗り分ける時はマスキング必須で、これはこれで快感だったのですが、綺麗に拭き取れた時の快感はまた格別でしたね(笑)。
ちなみにヒザ関節のシルバー部分は先にスーパーシルバーで塗装後、細く切ったマスキングテープを貼って塗り分けています。この方が溝の側面も塗り分けることができるので手間ですが効果ありますね。ふくらはぎ部分のスラスター3か所の中は水性ホビーカラーのブラックで塗り分けています。
ここから以降の作成時にはこの塗料の種類で塗り分けたり、スミ入れしたりするのが基本になっていきました。新しい技法を覚えてまるでレベルアップしたような感じになって嬉しかったですね(笑)。できることが単純に増えていくのはモチベーションに繋がりますね。
完成。
そんな感じで約1か月間まったく難しいことをせずに組んでみたF91 Ver2.0ですが、キットの良さに感動です。大部分を占めるホワイトの塗装を少し青に寄せた感じにしているので、劇中イメージや素組みキットの状態から印象が変わっていると思いますが、個人的にはこの方がF91の持つ流麗な、洗練されたイメージに合っていると思っています。
シール関係は今回F91用の純正水転写デカールを使いました。水転写デカール、古いものだったせいなのか、私が下手だったからなのか、なかなか固定して貼れなくて、マークセッターと曲面用のマークフィットを多用して何とか貼りました。
比較的ガンプラの歴史の中では新しいキットなので、可動域も問題なく劇中のポーズも簡単に取れますし、完成後も遊べますね。
何気に好きな足部分もパーツごとに塗装するだけで必要以上に塗り分けた感じに。チラ見せしてくるスリットの中のゴールドパーツがいい味出してくれています。
肩のフィンもマスキングしながら塗り分けてホワイト部分はグラデーション塗装しています。細かいですが、出来た後の達成感もあります。
細かい部分を手間かけて塗っておくことで、チラ見せした時の情報量が格段に違いますね。
この辺りのバックパック部分や、主武装であるV.S.B.R.のゴールド部分も塗り分けたわけではなく、パーツごとに色を変えているだけで再現できています。
今回はキット自体がLEDで光らせることが出来るような構造になっていたので、説明書通りに純正LEDをスタンドに取り付けてみました。何気にこの純正LED割高な気がしますね。電飾にもいつか挑戦してみたいです。
LEDの光量自体は裸で光らせると十分だと思ったのですが、いざ取り付けてみると若干暗いですね。部屋の照明を付けているとわからないくらいです。この写真も部屋を暗くして、カメラを三脚に立てて長時間露光で撮影しています。
Photoshopで画像を合成してようやく「あ、電飾してるな」ってわかる感じです。基本的に内部のクリアパーツは何もしていないので、もっと光を通してくれるはずなのですが…。
私の場合、完成したキットは大切にプラスチックのケースに保管しておくのですが、このキットはもうすぐ2年になる今でもたまに取り出してきては酒の肴にするくらい満足なキットでした。
作成途中等の画像については、Flickrのアルバムに追加しています。よろしければ。いつかちゃんと撮り直したいですね。