空気清浄機の働きぶりを体感。SHARPアンバサダーミーティング『空気清浄機を語る編』 その2。
SHARPアンバサダーとして、SHARPアンバサダープログラムのイベントに参加させていただいた続きです。前回の記事はこちら。プラズマクラスターを搭載した空気清浄機は様々な分野の技術が合わさって作られています。
下の花房さんを始め、森内さんや世古口さん、など、どの方が話されているのを見ても「空気清浄機に関わる仕事をしていることを誇り」に思って話されている感じがすごく印象的でした(森内さんはイベント用の蚊の着ぐるみを着用)。
SHARPの空気清浄機にプラスアルファで貢献をしている、プラズマクラスターという機能は、前回の記事で書いたような除菌脱臭や静電気除去の他に、肌保湿という働きもあります。この肌保湿はプラズマクラスターだけが持っている機能だそうです。
プラズマクラスターは、その元が空気中の水分で、生成されたイオンも周囲が水分で囲まれています。このイオンが肌に当たると囲っていた水分が肌に浸透して結果保湿につながっているそうです。
ただ、この目に見えないイオンそのものを実証して、家電の一機能として販売する為には、やはり消費者側の信頼を得ることが不可欠ですし、その消費者のうちの一人である私も気になるところです。SHARPでは、この発生させたプラズマクラスターイオンを安全性を確認した上で、発生しているイオンの数までを正確に計測し、公開されています。
プラズマクラスターに対する自信の裏付けでもあると思います。
これまでの研究と繰り返された実験は実績という結果にしっかりつながっていて、15年以上も継続して開発され続けているプラズマクラスターは、現在ではやはり信頼を得て様々な企業、サービスに導入されています。
ここまで成長したSHARPのプラズマクラスターを開発・製造している現場をぜひ見たいとも思いましたが、残念ながらセキュリティ上の観点から社外の人間が見学することはNGだったようです。よく考えるとSHARPは大企業なので、セキュリティがしっかりしているということですね。ここからは撮影NGでスライドで見せていただきましたが、改めて家電を世に送り出して使ってもらうということはその前段階での検証を繰り返すことが大事なのだと感じる写真ばかりでした。
第2部は、「実験してみましょう」ということで、実際にSHARPの空気清浄機がどれほどの性能を持っているかを実際に目で見てわかるように別部屋で準備していただいたものを見せていただきました。実験は全部で5種類見せていただきました。盛り沢山です。
まずは目に見えないプラズマクラスターをどうやって数えているのかということで、イオンカウンターという計測器を用いて実際にプラスのイオンとマイナスのイオンの数値を見せていただきました。
このバズーカ砲のような機器で放出されているイオンの数をプラスとマイナスに分けて測定します。
測定結果はこのイオンカウンターに数値が出るようになっていました。実際に空気清浄器のオンオフで数値が変わるので、プラズマクラスターイオンが放出されていることが数字で明確にわかります。
この写真では、「-318」という数値になっていますが、右下のRANGEダイヤルが10の3乗になっているので、実際は、「-318000」という数値を表しています。
2つ目は、プラズマクラスターの持つ特性の1つ、静電気除去を体感しました。帯電している髪の毛は通常のドライヤーで乾かしても除電されないので髪の毛が反発しあって広がってしまいます。
プラズマクラスターのドライヤーなら、乾かす際に放出されたプラズマクラスターイオンが除電するので、髪の毛が反発せず広がりません。これ、もっと量販店でもわかるようなデモンストレーションをやった方が良いと思います。一番女性は気になるポイントだと思いますし。
3つ目はプラズマクラスターが臭いの元をイオンの効果で消してくれるという実験です。白いシャツに加齢臭の元となる成分を付着させて、空気清浄機のスポット機能でプラズマクラスター直接当ててどうなるかを実験します。床に置かれている水色の箱は簡易的なイオンカウンターです。
結果、成分を大量に付けすぎた(付けた時は、遠くからでも臭っていました)ので、実験中だけでは完全に臭いをとることはかないませんでしたが、かなり臭いは軽減されていました。
4つ目の実験は、煙の除去です。実験用のたタバコ吸引機で煙を充満させた空間の空気をどれくらい綺麗にできるのか?です。ボックス内のタバコを自動的に吸引して煙を起こす装置に着火して煙を充満させます。
煙が充満すると、中にあるはずの空気清浄器も見えないくらいに真っ白です。
みるみるうちに空気がきれいになって、白く濁って向こう側が見えなかったボックスが透き通っていきます。タバコの煙の粒はPM2.5よりも小さいのですがそれを空気清浄機が吸い込んでフィルター部分でキャッチしているから空気がきれいになるということです。
最後の5つ目の実験は、実際に空気清浄機が吸い込んでいる空気の流れを可視化する実験でした。2畳ほどの空間の床にドライアイスを置いてその空気の流れを可視化します。
床10㎝程に溜まっていたドライアイスの白く冷えた空気は空気清浄機が吸い込む流れに沿って雲海のようなきれいな模様になっていきました。遠くの場所の空気も吸い込むエリアに入っているのは驚きです。空気清浄器は主に前面から空気を取り込みますが、背面からも空気を取り込んでいることがこの気化したドライアイスの流れからわかります。
水を追加したドライアイスは次々と気化して白い気体となって床に溜まろうとしますが、空気清浄器がそれを許さず吸い込んで行っています。
これもNikon D5300で咄嗟に動画撮影していましたので、Youtubeにアップしてみました。ドライアイスの気化スピードよりも空気清浄器の空気取り込みスピードの方が速いです。これを実験して空気清浄器側は冷たい空気を吸い込みすぎて壊れないのかと少し心配になりましたが(笑)。
プラズマクラスター空気清浄器の性能を直接目で確かめた後は、第3部でグループディスカッションでした。参加者とSHARPの開発者の方でグループを組んで議題に対しての答えを発表しました(私が)。
議題は、もう参加者にとっては信用に足るものであるプラズマクラスターですが、これをまだ信じきれないユーザーに対してどう説明するか?です。一番難題でした。
この問題は全てのユーザーの中で持っている問題だと思いますし、実際目に見えないプラズマクラスターはユーザー、特に結果や証拠を知りたがる多くの関西人にとっては、眉唾物の機能です。
やはりこの機能での効果・結果を可視化できるようなシステムがあれば良いのではないかと思いましたのでそれを僭越ながら私が発表させていただきました。恥ずかしかったですが(笑)。
プレゼンテーションの横に並べられた、世代別の発生デバイスです。左から順番に第1世代~第9世代まで並べられています。
そんな目に見えないプラズマクラスターも15年を超えて開発・改良が繰り返され、最初はガラスを使った発生デバイスで電源ユニット部分は別装置だったものが、今では一体化・小型化され、第8世代・第9世代が開発されています。
最新のデバイスは針型だった電極部分はより効果を発揮できるようにブラシ型に変更になっていました。また、このプラズマクラスター発生デバイスは交換も可能とのことでした。(プラズマクラスター25000タイプのみ)
さらなる高濃度での効果アップを目指して開発メンバーの方々は日夜研究を続けておられるとのことで、久しぶりに国産メーカーの底力と熱意を感じることが出来た3時間でした。
SHARPの皆様、企画された方々、ありがとうございました。