昨日の鉾建て二日目。
京都の祇園祭の「鉾建て」は今日で三日目を迎えるので、もうほとんどが出来上がっていると思います。今日は見に行けていないのですが、昨日の二日目は少しだけ見てきました。
二日目も良い天気でかなりの暑さ・湿度でした。鉾建て二日目は土曜日で、たまたま仕事は休みでしたので、地下鉄を四条まで行かずに、烏丸御池で降りて京都の路地を歩きながら散策しました。私にとっては、ずっと過ごしてきた場所でもあるので、懐かしさも感じながら歩いてみました。
烏丸通から一本西の室町通りを南に下がっていくと、道の真ん中に鉾が既に立っているのが見えてきました。
既に立っていたのは、四条通を挟んで南側に位置する、「鶏鉾」でした。それよりも手前(北側)の「菊水鉾」はまだ立っていませんでした。
鉾の支柱部分はまだ通されていませんでした。祭り中はあまり近くで見ることも出来ない菊水鉾のシンボル部分も近くで見ることが出来ました。昼間でも高い場所にあるので、あまりよく見えない事が多いです。
これ、毎年思いますがどうやって編んでいるのでしょうか。
立てる瞬間には立ち合う事は出来なかったのですが(私が来てから20分程いたのですが、さらに1~2時間後だと言われてしまったのでその場を去ってしまいました…)、立てる方向の反対側からもトラックの荷台に設置した専用のウインチで引っ張りながら体制を整えながら慎重に立てていくそうです。
菊水鉾を後にして、四条通に出てみると、既に月鉾も立っていて、大勢の宮大工の方々が作業をされていました。
函谷鉾は既にほとんどの骨組みが出来上がって、装飾を取り付け始めていました。
屋根も形が出来上がり始めています。
物凄く煌びやかですね。
ここ数年見ていますが、やはり大工さんの作業をされている表情が良いですね。
ここまで組み上がっていても、まだ縄がらみの場所は残っていて、次に使う縄が路上に広げられていました。
鉾一台にまだこれだけの縄を使うのです。全て足すとすごい長さですね。
その後はメインの長刀鉾です。こちらも既に立っていました。今年は何だかどの鉾も作業のスピードが速い気がします。台風が近づいているという情報もあるので、工程を前倒しで進めているのかもしれませんね。
頂点にある長刀が青空に映えますね。来年は立つ瞬間に立ち会って、近くで見てみたいですね。
鉾や曳山は釘やネジを一切使わないので、この非常に細かい木材の組み方と縄であの大きさを支えています。
だからここまでの縄で編む必要があるんですね。もちろん、装飾としての縄がらみもあるとは思いますが。
長刀鉾の傍にそっと置かれていた、恐らく作業用の足場(一時的に本体を支えておく台座にも使われていたと思います)。なんと「昭和五十三年七月」とあります。私の弟が昭和53年の7月生まれなので、ちょうどその時に使い始めたもので驚きました。既に36年が経過している年代物ですね。
私が見に行ったのは土曜日でしたが、やはり歩道が広くなったことが混雑緩和に影響しているような感じでした。撮影・観光で立ち止まる人がやはり鉾の周りは多くて、どうしても混雑して進まないという事が毎年だったのですが、それが今年は無かったです。
しかし、ピークの宵山はどうしてもこの美しい縄がらみの縄のように、人と人の隙間が無いくらいに混雑するのでしょうね。
京都の夏はそろそろ盛り上がってきそうです。楽しみですね。