プロジェクターをアウトドア向けのハードウェアにカスタマイズしたらこうなった、BenQ GS1。
BenQアンバサダーでお借りしたプロジェクター GS1の続きです。ポータブルプロジェクターとなると、本体の中にポータブルの利用シーンに合わせた機能を出来るだけ詰め込むことが必須のように思いますが、このGS1はアウトドア向けということもあり、ちょっと視点を変えています。
プロジェクターで完全ではないにしろ防水性能を備えているのはGS1だけだと思いますが、室内とアウトドアでの使いやすさを考慮したためか、バッテリーを外付けにするという構成になっています。
バッテリーを内蔵にすることで持ち運ぶ数が減りますが、電源供給しながら利用する場合には、バッテリーにも電流が流れ続けることで電池の劣化につながりますから使わない時は外しておける構造になっているのは良いのかもしれません。
バッテリーは単体でも利用できて、スマートフォンなどのモバイルバッテリーとして利用できます。利用する際には、バッテリー部分のUSB端子にケーブルを接続すればOKです。横にあるmicroUSB端子は、バッテリー単体で充電する際の端子です。
GS1本体と接続するのは、この専用端子です。
下のように本体とスライドさせて取り付けます。
取り付け完了の状態です。バッテリー本体はプラスティックの質感そのままですが、本体側はマット加工されていて肌触りが非常に良いです。ただ、屋外で使用していくことへの耐久性はちょっと気になりますが。
質感は出来るだけ近いものになっているので、バッテリーを装着しても違和感が無いですね。
背面から見た状態です。バッテリー側のUSB端子2つはこの状態では使いません。
この状態で初めて付属のシリコンカバーを利用することが出来ます。個人的にはオプションでも良いので通常モード時のシリコンカバーも販売して欲しいです。
シリコンカバーはスマートフォンのそれと比べると若干厚めに出来ていて、シリコンカバーの後ろから入れていきます。
シリコンカバーを装着した状態です。こうなると、本体のみの時のサイズ感とはまったく違うものになりますね。気になったは、両側面の放熱用とも思われる部分が全部シリコンカバーでふさがれてしまったことです。放熱に関しては問題ないのでしょうか。
GS1本体にはあった三脚用のネジ穴が無くなり、バッテリーの裏面にはアタッチメントを装着することでカメラ用三脚を使用できるようになります。このアタッチメント、少し強度的には不安が残る感じです。GS1自体、そこまでの重さは無いので鑑賞している時に落ちることは無いと思いますが、アウトドアなので想定外の風やぶつかって三脚が倒れた際にこの部分の破損が怖いですね。
非常に面白かったギミックはこの高さ調節用のスタンド部分でした。本体のネジ部分を回すことで高さ調節を行うのですが、この本体側のスタンドが出入りすることで、外付けバッテリー側のスタンドが押し出される仕組みになっています。
バッテリー部分は、本体に装着している時に限り、本体用のACアダプタ経由で充電できるようになっています。バッテリーのみで充電する場合は付属品としては入っていないので、別途microUSBケーブルとACアダプタを準備して充電する必要があります。
GS1はアウトドア用途としては、必要十分の構成になっているように感じますが、色々な同タイプの製品を見てきたせいかちょっと使い勝手としては弱いかなという気もしますね。先述の三脚用アタッチメントもそうですが、バッテリー部分だけの充電を想定してACアダプタ部分にUSB端子を設けても良かったのではと感じました。実際にMicrosoftのSurface用のACアダプタなどはUSB端子を装備していますし。
ただ、シリコンカバーが付属するのは大きなポイントです。本体のIP21防水性能に加え、ある程度の衝撃にも耐えることが出来るのは、プロジェクターを利用する室内外問わずかなり安心感があります。
次は実際にプロジェクターとして使ってみようと思います。