タブレットとしての完成系に近い操作感と程よいサイズ感。ASUS ZenPad S 8.0。
Android 5.0搭載のタブレット、ZenPad S 8.0をASUS様からいただいて、使い始めてから1ヶ月が経過しました。普段持ち歩いているタブレットは、SONY Xperia Z2 Tabletなのですが、シーンに応じてASUS ZenPad S 8.0に持ち替えて使ってみています。
初期セットアップは通常のAndroidのセットアップに加えて、独自の設定項目を追加したものでしたが、説明が非常にわかりやすくて迷う事もありませんでした。
また、他端末からの移行時に便利な「Data Transfer」機能が初期セットアップ時に出てくるのは、ユーザー目線にメーカーがちゃんと立って見てくれているいる証拠でもありますね。
それ以外にも初期設定状態で痒いところにASUSの手が届いている印象を受けたのが、ドロワー部分です。
初期状態でもかなりのアプリの数がフォルダで整理されています。
スマートフォンやタブレットは、初期状態でかなりのプリインストールアプリが入っているので、通常のAndroidのドロワー部分では、何度もスクロールしないといけませんが、ASUS ZenPad S 8.0の場合は、最初から綺麗に整理されているので、一画面で完結しています。
この機能はアプリのカテゴリに応じて自動で整理してくれる機能を持っています。この機能がONの状態だと、アプリをインストールした直後にフォルダに分類されるので便利ですが、気が付かないとインストールしたアプリを探してしまいます(笑)。
使い始めて最初に気になるのは、やはり専用のペンを使用するASUS専用のノートアプリ「SUPERNOTE」です。初期状態のホーム画面にもアイコンを置いているところからかなり自信があるアプリのようです(笑)。
確かに使ってみると、純正アプリならではのシンプルな機能限定が逆に操作に迷う事なくメモアプリとして使えるのが良いですね。レイヤー機能が無いので、イラスト用アプリとしては物足りない部分もありますが、メモを取るには十分すぎる機能です。
純正アクセサリーのZ Stylueは、本体側の設定でボタン等に機能を追加することができます。
実際にペンで先日のASUS大阪イベントではメモを取っていました。画面を見ずに前を見ながら書いていたので、かなり汚い字で殴り書きですが、タブレットでここまでの書き心地は無いかもしれないと個人的には思います。
娘も完全にお絵かき帳専用のタブレットだと認識してしまいました。元々、タブレットでYoutubeを観たり、ゲームで遊んだりしていたのですが全て操作は指でしたし、ペンで紙と同じように描けること自体が楽しいようです。
この時に娘が描いていたもの。5歳に驚かされました。直感的に操作していてペンタブレットとしての機能を使いこなしています。
下は私が整骨院での待合室で呼ばれるまでの15分程で描いていたもの。
娘の画力とそう変わらないのが悲しいですが、ペンタブレットとして素人でも簡単に描けるのは、やはり楽しいです。
この描きやすさと軽快な操作感の下にあるのは、やはりハイスペックなメモリやCPUがあるからだと思いますし、下手に高精細なフルHDの液晶を搭載してバッテリー消費量や操作感を失うよりかは、HD液晶に抑えて他での機能増強を図るのは、ユーザーにとって結果的に「使いやすい」印象になるのかもしれません。
8インチというサイズも、大画面化の道をひた走っているスマートフォンにはできないサイズ、それでいて10インチは持ち運ぶシーンを選ぶので、ちょうど良い大きさです。
動作自体は、やはり4GBメモリということが大きな要因となっていると思います。CPU自体も今までのタブレットと比べると速いものを積んでいますが、複数のアプリが常駐起動している中での画面遷移や、ファイル読み込みの速さについてはメモリに左右されるところが大きいので、4GBメモリの恩恵は実際にあると思います。
他にも、通信コネクタがType-Cになったことは便利になったと感じますね。裏表関係なく挿せるのは、やはりストレスが少なくなります。純正カバーを付けているので、それほど感じませんが、本体のみだと298gという軽さも非常に魅力です。Xperia Z2 Tabletも426gと10インチタブレットの中では非常に軽い部類に入りますが、同じ8インチのタブレットの代表格であるiPad mini 2でも331gです。
もうすぐ発売されるiPad mini 4が298gなので同じですが、ASUS ZenPad S 8.0の方が先ですね。
タブレットとしてのベース部分をしっかりと創り上げた上に積み上げたASUS独自の機能は、どのメーカーでも感じられない一種の爽快感があります。