本を非破壊でデジタルに変換するCZUR Shine Ultra。

現在MAKUAKEというクラウドファンディングで9/4 14:00から募集が開始されているオーバーヘッドスキャナーを試させていただく機会に恵まれました。やはりスキャナーは実機をお借りして実環境で試してみないと便利さがわかりませんね。

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お借りしたのは、CZUR(シーザー)という海外では結構有名なスキャナーメーカーです。国内ではPFUや各プリンタメーカーの方が知名度も高く、量販店でも国内メーカーしか見かけないことも多いです。私も複合機のスキャナ機能も使っていますし、ScanSnap iX1500も愛用中です。

CZUR Japan | 超高速、非破壊 ドキュメントスキャナーならCZUR (シーザー)
https://czur.jp/

今回お借りすることになったのは、「非破壊スキャナー」や「オーバーヘッドスキャナー」と呼ばれる製品の中で、CZUR Shine Ultraという製品です。製品が届きましたがかなりしっかりした梱包です。中も本体が浮つくことなく固定されるようにガッチリ詰められています。正直なところ、これが専用ケースとし持ち運びに使っても問題ないくらいの梱包でした。

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同梱物はシンプルかつ変わった便利なものも。

同梱物は、本体の他に取扱説明書、CD-ROM、USBケーブル、フットペダル、スキャン時に使う専用の指サックです。

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USBケーブルはUSB 2.0規格で、専用のデザインになっています。太めで少し取り回しはしにくい印象ですが、これが逆に安心感を得られますね。

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一風変わった同梱物としてのフットペダルは、ケーブルの長さは1.5m程で、スキャナー本体を置いたデスクの真下に置くイメージです。
実際に設置して試してみましたが、これが使ってみると意外と便利でした。両手が使えるというのはやはり色々と出来ることの幅が広がります。一昔前の業務用ミシンや機織り機を触らせてもらった感じと似ていました(笑)。カチ、カチ…と踏んでいると、これでスキャン作業をしている時間は内職感がすごいです(笑)。

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一際目立ったのが、この指サックです。事務業務がメインの仕事である私だと指サックはゴムやシリコン製のイメージですが、この指サックはプラスティック製で硬いです。

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指にはめて、指で本を押さえるのではなく、指サックから出ている羽根のような部分で本を少し引っ張りながら押さえます。この模様がソフトウェア上で自動で取り除かれる仕組みのようですね。ただ、このスタイルで90度を保ってスキャンするには、フットペダルが必須になりそうです。また、本の文字に被ってしまうと文字の復元は出来ないので押さえる場所に注意が必要ですね。

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デスクスタンドのような外観が特徴ですね。実際、使ってみるとそこまで明るくはありませんが手元だけ明るくするなら十分使えそうな感じです。
どちらかというと、青いライン部分も少し未来的でいてパッと見た感じではスキャナーには見えない感じが良いですね。

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台座部分にあるのはダイヤルボタン1つだけで非常にシンプルです。外観の基本がメタリックなブラックで統一されているので余計にシンプルさが増しますね。質感も高くて、チープさは全くありません。重さは約1kgぐらいです。

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ダイヤルボタンは、押すことでLEDライトのON/OFFが切り替えられるようになっていて、回すとコトコトとクリック感がありながら気持ちいい感じで輝度が変わるようになっています。ただ、光量の幅はそこまで広くない感じです。

背面にはケーブルを通すためにカットされています。接続する端子はPCとの接続用のUSB端子とフットスイッチ用のUSB端子の2つです。

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端子部分のスペースはそこまで広く作られていないので、接続する際には少しだけコツが要ります。一番頻度の高いPCとの接続端子は中央に配置されています。

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カメラ部分を2つのLEDが挟んで配置されています。

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LEDを2つ点灯させると結構明るいです。LEDのON/OFFは台座のダイヤルボタンを押すことで切り替えることが出来ます。LEDを消灯していてもスキャンはできますが、認識率から考えると点灯させた方がよさそうです。

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まずは専用ソフトウェアのインストール。

まずは付属しているCD-ROMで専用ソフトウェアのインストールを行います。最近はこの手の手順を使わなくなってきた(ドライバが自動で読み込まれるだけで使えるデバイスが増えてきた)というのもあって、逆に新鮮な感じです(笑)。光学ドライブを搭載していない機種も増えてきているので、この辺りは一考の余地ありですね。

CD-ROM内にZIP形式で圧縮されたインストール用ファイルがあるのでデスクトップにコピーして解凍してからインストールしました。CZUR Shine Ultra本体はUSB接続するだけで使用可能になりますね。

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CD-ROMからコピーしたファイルをダブルクリックしてインストールします。最初にシリアルキーを訊かれますが、これは本体底面に記載されているので、これを入力します。最初、律義にアルファベット大文字だったのでShiftキーを押しながら入力すると何故かエラーになり、Shiftキーを押さずに入力すると自動的に大文字に変換され、インストールできました(笑)。

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初回起動の時点でさらに新しいバージョンがリリースされていたので、公式HPから再度ダウンロードしてインストールしてから使うことにしました。この時点での最新のバージョンは1.3。標準のスキャナーデバイスとして認識してくれると他のソフトウェアでも利用できる場合があるので良いのですが、そこまではいかないようですね。

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インストール直後の初期画面です。左右に配置された各機能の項目と右下の「スキャン」ボタンのみというシンプルな構成でほぼ迷うことなく使うことが出来ますね。

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スキャンするにも手順は少なく簡単。

まずはセッティングです。専用のマットを敷きます。同梱されている専用のマットはかなり厚めでしっかりしていますね。裏は滑り止め加工もされていて一旦置くとエアコンの送風でも浮きませんし、ずれたりもしません。

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次に本体を設置します。マットに本体台座サイズと同じ形にカットされた部分があるので、合わせて置きます。本体のカメラ部分を90度起こして、この後、USBケーブルをPCに接続して基本準備は完了です。非破壊スキャナーということもあって、本に対して裁断やカットなどの準備が不要なのでスキャン開始までの手順が少なくなりますね。

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最初に月刊ホビージャパンのようなA4よりも大きめの雑誌で試してみようと思ったのですが、高さが足りず画角からはみ出てしまうので、正常に補正されませんでした。もしかすると何かで高さを稼ぐとスキャンできるようになるのかもしれませんが。
そこで手元にあった、A5サイズの参考書で試してみることにしました。

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専用のマットの上に本を開いて、画面の点線をセンターに合わせて置いたら、後はスキャンボタンをクリックすると、カメラでのリアルタイム画像に切り替わりますので、再度スキャンボタンをクリックするかフットペダルを1回踏むだけです。右メニューの「湾曲した本」に設定されていると自動的に湾曲が補正されて、単ページでスキャンされます。これは独自のテクノロジーとして紹介されている「特許技術Curve-Flattenテクノロジー」が使われているそうです。

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何度かスキャンを続けていましたが、少しコツがいる感じですね。角度や光量、紙の状態によっては補正がちゃんとされず、おかしな形でトリミングされてしまうこともありましたが、概ね問題なく10ページを1~2分でスキャン完了しました。

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初めてスキャンしてみた結果の成功率は7割~7.5割くらい。残りは補正がうまくいかなかったのか、歪な形状にトリミングされてしまっていました。明るさの加減や、配置、湾曲度などで同じページをスキャンさせても変わってくるので少し色々と試してみて最適値を見つけるしかなさそうですね。

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スキャンした画像はあらかじめ指定されたフォルダに1枚ずつ保存されていますが、メイン画面に戻った後でも画像の色調補正や文字認識率を高めるための調整を行うことが出来ます。面白いのは、「品質」から行える「厚さ」です。認識している文字や画像などを太くすることが出来ます。

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同梱されていた指サックでスキャンもしてみたのですが、これは多少の慣れが必要ですね。

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対応している出力フォーマットは、「OCR機能を使ったMicrosoft Word形式」「OCR機能を使ったMicrosoft Excel形式」「PDF(通常とサーチャブル形式)」「TIFF形式」となっています。もちろん保存フォルダに一時保管されているJPEG画像も使うことが出来ますね。

色々な出力方式で試してみたのですが、いくつかの機能に付随しているOCR機能が実に秀逸で正確な変換をしてくれていました。下はExcel形式で出力させてみたのですが、ほぼ原本そのままの文章がデジタル化されていて編集可能になっています。Word形式でも、ほぼそのままテキストの誤認識もなく使える感じでした。

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PDF形式でもテキストをコピーできるので、テキストエディタに貼り付けてみても、そのまま使えるレベルです。

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本だけではない使い道も。

基本は本を裁断することなくスキャンできるCZUR Shine Ultraですが、個人的に助かったのは、書画カメラのような使い方です。

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今まで、子どもたちの作品をずっと残しておくとスペースがいくらあっても足りないのである程度の期間が経ったものはいくつかの角度から撮影して捨てることにしていました。ただ、平面(に近い)作品は撮るのも面倒ですし、カメラを真上から撮影するのも少し苦労していました。

これをCZUR Shine Ultraで解決できます。

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カメラとしての画質はさすがに一眼レフには負けますが、手軽さではCZUR Shine Ultraの圧勝ですね。置いてボタン1つで撮影するだけです。
CZUR Shine Ultraのカメラ部分の性能はCMOSセンサーで4160×3120となっていて、24bitカラーで保存できます。CMOSセンサーなので画質はそれなりですが、ひとまず残しておくくらいなら十分です。

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書画カメラ同様に動画を記録することもできるようになっていて、解像度はフルHD1920×1080ですがフレームが1秒間あたり7.2フレームというちょっと微妙な感じなのであまり使えなさそうです。今後のアップデートに期待ですね。ちなみに動画キャプチャしながらスキャンは出来ません。

マルチターゲットページングという機能を有効にすれば、複数のページを自動で判別してトリミングして取り込むこともできます。この辺り、使ってみると感じるのですが本体の性能とソフトウェアの機能の多機能さ、それと実際の結果が上手くリンクしあって結果が出ていないという感じでした。まだまだ発展途上の機能も多いのでアップデートして改善して欲しいところです。

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常時設置していると、日常のちょっとした時に使えて便利なのがCZUR Shine Ultraのような「オーバーヘッドスキャナー」であることがわかりますね。例えば、下のように買ってきた商品の小さな取り扱い説明書も何も考えることなくマットの上に置いてスキャンして保存しておくと、便利でした。
これが複合機のフラットベッドスキャナーだとトリミングが面倒だったり、ScanSnap iX1500のようなドキュメントスキャナーでもサイズが特殊なので読み込みに面倒だったりします。

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この手の製品は今までなかったわけでもなく、実際には同様の製品が子どものころからあったりしました。「書画カメラ」と呼ばれていた、学校の視聴覚教室などに置かれていたものがそうだったのですが、あの頃はPCも普及していない時代で、映像の出力は黄色のコンポジット出力だけ、プロジェクターなども解像度が低く、見にくいものでした。時代が変わって、カメラの性能もプロジェクターも進化してデジタル化が一般家庭にまで浸透し始めている中で、やはり「非破壊」のままで画面に映し出せる、デジタルで保存できるというメリットは、課題こそまだまだ残っているものの可能性は大きいと感じました。

また電源はUSB経由で供給されるので、USBさえつながる環境であれば持ち出して作業も出来ますね。Microsoft Surface Go 2のType-C端子をAUKEY製のアダプタで変換して繋げてみても使えました。
Surface Go 2のスペックのせいか、少しスキャン後の補正スピードは遅くて、データ取り込み後、補正待ちになってしまっていた時がありましたが、スキャン作業全体として「待ち」になる、処理中で待たされることはありませんでした。

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上手く使いこなせれば、プレゼン時の商品紹介や手元の作業を見せる際にも活躍してくれそうです。ソフトウェア側のアップデートでこういったデバイスはかなり使い勝手が変わってくるので期待してしまいますね。

rentry

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