指の加工と太腿の移植。
数日前から復帰したプラモですが、別に期日があるわけでもなく、逆に時間をかけてじっくり作り込む技法を取ってしまった為に、放置期間も含めるとかなり時間をかけて作っていることになりますね(笑)。挫折を回避するのも兼ねて、ブログで作成状況をアップすることにしました。
まず、ボディなんですが、これは前回アップした記事に画像も載せていた通り、素体となっているのはヴァッフのボディです。そこに、高速機動型ザクの胸部を分割、幅詰めして取り付けています。
今回はミキシングビルドが第一の課題ではありますが、持っている技術は出し惜しみせずに使っていきたいと思い、ディテールアップしたことがわかりやすい手も作り変えることにしました。
まずは、この30年以上前にはまだ珍しかった平手の指を切り落とします。
切り落とした後の「甲」の方を残して使うようにします。指はさすがに使い道がなさそうですが一応完成まで残しておくことにしました(笑)。まずは指を切り落とした跡が開いてしまっているので、0.5mmのプラ板を接着してフタをします。
4mmのプラパイプを4.5mmの長さを間接1つ分で丁寧に切り落として作っています。4mmのプラパイプは親指・人差し指・中指、3mmのプラパイプは薬指・小指で作っておきます。
4mmのプラパイプの内径は2mmでプラモデル用のアルミ棒がピッタリ入るので、下図のように指にしておきます。
テストで人差し指だけ仮留めしてみました。アルミ棒こそ少し長いですが、イメージとしてはこんな感じです。3つ目の関節だけ手の甲側に接着したいので、ヤスリで角度を付けています。
4本の指全てが4mmだと手の甲よりはみ出てしまいますので、薬指・小指を3mmに変更して、さらに実際の手と同じように根本の位置をずらしています。
この状態でアルミ棒を通して指一本につき3つずつプラパイプを通してみました。
左手はまだ無改造のまま残していたので、今作った右手と比べてみます。指関節は切り出したままなのでまだ切断面の処理もまだですし、指の関節は曲げていないのでまだ表情を付けていませんが、元と比べるまでもなくリアリティが増したと思います。このモビルスーツはジオング同様、指の先がビームの銃口になっているので、この後もディテールアップ予定です。また、ヤスリで消えてしまったでカール用のモールドも含めて、スジ彫やプラ板でのモールド追加も考えています。
次は太腿です。既存のキットでは腰部に接着で固定されてしまう構造になっています。ジオングのコンセプトモデルとしては、「足は飾り」なのでそのままでも問題ないかもしれませんが、進行方向の補正などを考えるのであれば、脚部はある程度の可動を残しておく方が自然と思って、ヴァッフの太腿を移植することにしました。
まずはヴァッフの股間付け根のユニットを取り付けられるように、丸型にくり抜きます。くり抜き方はディバイダーである程度のアタリを付けてから、スジ彫用のタガネで丁寧にくり抜いた後、リューターで歯医者のように少しずつ位置合わせをしながら穴を大きくしていきます。
ただ、挿し込めるようになっただけでは固定されないので、これもヴァッフの内部フレーム部分をカットして太腿内部で固定します。
上のように固定していますが、位置合わせする際のスペースには、カットした際に出た廃材部分をあてがって位置合わせしています。
こんな感じで、仮組みしてみると、下のような感じになりました。腕が長く、予定している膝関節の位置くらいまであるのですが、有線サイコミュのテストモジュールはまだ小型化できていないコンセプトモデルとして考えて、テストモデルっぽい『異形感』を出したかったので、個人的にはOKかなと思っています。
画像では親指も一度プラ板でフタをして関節断面を綺麗に成形しなおしています。
次は膝下のスネから下部分なのですが、延長を考えたり旧キットのパーツをどう使うか…などまだ課題は多く残したままです。
まだ基本工作の段階で、ここから各パーツの「合い」や違和感が無いようにモールドを追加したり、自分のイメージに近づけていく為の細かい工作を考えないといけないので、まだまだ先は長いです。
モンスターハンターワールドもまだ途中だというのに、この工作に手を出してしまったのは自分のせいだと言い聞かせながら、自分の時間の使い方を春になって見直す必要があるなぁと実感しています(笑)。