SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMをカメラ素人の私がぶっつけ本番で使ってみました。
昨年購入した、SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMは、試し撮りや機能の確認をせずにぶっつけ本番で高校野球の撮影に挑むことになりました。
特長 | APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSM | OTHERS | プロダクト | レンズ | SIGMA GLOBAL VISION
http://www.sigma-global.com/jp/lenses/others/tele/50_500_45_63_os/
SIGMAのレンズは、ニコンの純正レンズとはズームリングの回す方向が反対になっています。いきなり他メーカーにしていたらこの感覚が慣れなくて、ぶっつけ本番では満足に使うことすらできなかったと思います。この点については、無意識にSIGMAにしてよかったと思います(笑)。
しかし、レンズは大きいですね。先日作った1/144 HGガンダムバルバトスと並べてみてもその大きさがわかると思います。公称値では、レンズの全長は219mmで、APS-C用のフードと、花形フードを取り付けると、300mmを超えます。
レンズの口径は、95mmです。フィルターなどを購入する場合は、このサイズのものを購入すれば問題ないと思います。
実際に甥っ子が出場する試合の第一試合にはレンズの調達が間に合わなかったので、いつもの18-250mmで撮影しています。SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMで撮影しているとこんな感じまでしか被写体に寄ることができていませんでした。下はセカンドを撮影した画像です。三塁側のベンチの後ろにちょうど程良い丘があって、その上から撮影しています。
バッターボックスを撮ってみても、250mm端だとこんな感じです。
これでも良いと思えるシーンはあったのですが、個人的には野球の1シーンをというよりか、選手たちの表情を撮りたかったという気持ちの方が大きくて、もっと被写体にズームできればと思っていました。
フルサイズセンサーのカメラで撮影していたら、ここから必要な部分だけトリミングしても十分プリントアウトには耐えられる画像の大きさと画質だとは思いますが、Nikon D5300はAPS-C機ですので、トリミングしてしまうとさすがに画像が荒いです。
結果、この試合中は、250mmまでレンズを伸ばしっぱなしのまま撮影していました。どれを見てもEXIF情報は250mmになっていました(笑)。
先日購入していた、マンフロットのフルード一脚 560B-1に開梱してまだ数分しか経っていない50-500mmを載せて、第二試合目からは撮影してみました。ぶっつけ本番です(笑)。
場所は第一試合の時も同じ場所でした。下の様な感じの位置から撮影しています。
バッターボックス~ファースト、時にはセカンドと目まぐるしく変わる野球の展開に合わせて、マンフロットのフルード一脚 560B-1でカメラ自重を支えながら、撮影してみました。
下はセカンドの盗塁を撮ってみたところです。慣れていないので若干レンズを振るのが遅れてジャストのタイミングより少し遅くなってしまいました。
手振れ補正のおかげではっきりした解像感がさらに際立っているように感じます。
下は、バッターボックス後ろからグラウンドを均している兄を見守る、小学2年生の弟とうちの長男。50mm側でスナップも撮れるので便利ですね。ボケも綺麗です。
丘の上からバッターボックスを縦方向で撮影してみました。
自分が250mm端でレンズを通して妄想していたイメージそのままをこのSIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMは切り取ってくれているような感じでした。
この日は試合に勝ったので、翌日の決勝戦は本格的な野球場での試合になりました。決勝戦も三塁側から応援をしながら撮影してみました。準決勝の時のように離れた丘の上からの撮影ではなく、若干マウンドには距離的に近くなりました。
(その代わり観客席からの撮影になるので目の前にはネットが…)
フォーカスは常にグランド側なので手前のネットはそこまで写り込まなかったので良かったです。ネットの緑が画像全体にフィルターのようにかかってしまっていたものはLightroom CCで補正していますが、どの画像も基本はRAW画像をそのままJPEG出力したものです。
選手たちの表情も切り取れるようになったのは、うれしいところでした。SIGMA 18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSMを使っていた時は、手振れ補正が効いていてもやはりどこか輪郭がはっきりしない部分が残ってしまいモヤモヤ0.していましたが、SIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMだと、自分の中の脳内補完イメージとピッタリ合った、非常に解像感が高い画像を残してくれます。
結果、試合は最後まで勝ち続けてくれて、決勝戦は最終回での逆転勝ちを収めてくれました。下はその試合終了後の甥っ子が出てくるまでに車の窓から見える月を手持ちで500mm端まで伸ばして撮影してみたものです。Photoshopで少しだけトリミングしましたが、手振れ補正もしっかり効いていて、ここまで月の表情が撮れたのは後で自宅に帰ってから驚きました。Nikon D5300のプレビュー画面ではそこまで撮れているように見えなかったのです。
デジタル一眼レフをNikon D5000で使い始めてから、必要に応じてコツコツと機材を買い足していたのですが、結構増えてきました。SIGMAのレンズはこれで3本になります。
左から10-20mm F3.5 EX DC HSM、18-250mm F3.5-6.3 DC MACRO OS HSM、今回のAPO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMですね。
周辺機器も増えてきました。結構どんな場面にも対応できるようになってきましたが、自分が撮ってみたいと思う画角でこのSIGMA APO 50-500mm F4.5-6.3 DG OS HSMを使いこなすにはまだまだ回数を重ねないといけないと感じています。