生活の中でスキャナーの立ち位置が変わる。それほどの存在感、PFU ScanSnap iX1500。

いつもモニター製品をいただいたり、自身のレビューを投稿させていただいているZIGSOW様で選出していただいてドキュメントスキャナーを試させていただきました。スキャナーのメーカーとしては最大手と言っても過言ではないくらい有名なメーカーのPFUから先日発売された最新モデル・ScanSnap iX1500です。

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先日までのブログでもあれだけ苦労していた新しいブロックエディタで書き始めたのでせっかくですしきちんと書いてみようと思います(笑)。

白を基調とした外観で家電感UP。

ドキュメントスキャナーと言えば、ほぼオフィスでしか見たことが無いのが数年前まででしたが、一時「自炊」ブームがあってプライベートでも使う人が徐々に増え始めています。でもまだまだプリンタほどの認知度は高くないというのが個人的な印象ですし、グレーやブラックを基調としているモデルが多くて、どうも家庭向きではない外観が気になっていました。
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早速最新モデルのiX1500を開封してみました。付属しているのは本体以外に電源アダプタと接続用のUSB 3.0ケーブル、レシートなどの小さな用紙を読み込むためのガイドアダプタ、設置ガイドです。
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今回のiX1500から基調となっているのは白です。パネルを閉じた状態だとほぼ白で統一されています。
今までだと黒の配色が多めだったので、ここで一気にビジネス感が無くなりました。前面パネルの周囲にはシルバーのラインで縁取りされていて、清潔感もありますね。
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少し前にもS1500というモデルでホワイトカラーの機種が発売されていたりもしたのですが、すぐにブラック基調にラインナップが戻ってしまっていました。
背面は電源用のコネクタとUSB接続コネクタです。USB接続は使わない場合にスライド式のドアで保護しておくことが出来ます。
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中は明るめのグレー基調、PFU独自の機能満載で安定した給紙が可能です。

ScanSnap iX1500には電源ボタンはありません。前面パネルを開けることで自動的に電源がONになります。
20181207222914-DSC_5921液晶画面はタッチパネル式で、ここでほとんどの操作を行います。
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右上のボタンを押すと、グレーの液晶パネル側が前方向へ開いて中を確認することが出来ます。紙詰まりなどはこの状態で詰まった用紙を取り出すことになります。
20181207223214-DSC_5925前面パネル側がブレーキローラーと呼ばれるものになっていて、原稿を一枚ずつ正確に送り出すようになっています。このローラー部品については、消耗品扱いなので、スキャンすればするほど摩耗していきますし、交換部品として販売もされています。この部品交換が可能であったり、業務用で培ってきた技術を惜しみなく投入してくるあたりがPFUがトップを走り続けている理由の1つかもしれません。
20181207223244-DSC_5928また、このローラー以外にも「超音波方式マルチフィードセンサー」と呼ばれる機能で、紙の重送を検知できるようになっているようです。

超音波で原稿の重なりを検知する部分が画像の上部中央に見えますね。また、スキャナーの読み取り部分が見えます。センサー部分は表面・裏面ともにカラーCISが1つずつ、光学解像度は600dpiになっています。読み取りモードを「エクセレント」にすると、白黒モードで1200dpi相当まで対応するようですが、ドキュメントスキャナにそこまでの解像度は必要ないような気もします。
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初期設定はウィザードに従うだけで数分で完了するという手軽さ。

電源を接続してパネルを開くだけで初期設定ウィザードが起動します。最初は表示に従って進めていくだけで設定は完了してしまいます。「起動モード」では、クイックとノーマルが選択できるようになっていて、「クイック」の場合だと、PCでいうところのスリープ、「ノーマル」がシャットダウンに当たるようです。
20181207223808-DSC_5935「利用する端末」では、ScanSnapを利用する端末を選択します。今まではPCがメインでしたが、最近ではPCレスの家庭も増えてきてモバイル端末でほとんどのことがまかなえてしまうので、「モバイル機器」の人も多そうですね。私は「どちらも利用する」を選択しておきました。
20181207223857-DSC_5939自宅のWi-Fiネットワークに接続しておくことで、起動後自動的にネットワークに接続して、PCやモバイル機器で利用可能な状態になります。Wi-Fiの接続パスワードやネットワーク情報は事前に準備しておくことが大事ですね。
20181207223918-DSC_5940一通りの設定が完了すると、ホーム画面になります。ホーム画面では、スキャン用途に合わせた設定ごとにタブで区切られていて簡単に設定を変更できます。タッチパネルなので直感的に設定を個別に変更できるのも良いですね。
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PCでの読み取りは従来機よりも簡単に快適に。

PCでScanSnap iX1500を使用するには、PC側にも専用のソフトウェア「ScanSnap Home」のインストールが必要です。ScanSnap Homeでは、PCでスキャンしてローカルに保存されたデータの管理だけでなく、ScanSnap Cloudにアップロードされたデータの管理も可能です。
20181207230225-DSC_5948試しに手元にあったというか、同梱されていたマニュアルをスキャンさせてみました。まったく何も考えずにセットしてスキャンさせてみます(笑)。この「何も考えずに」というところがポイントで、スキャンさせることに関して用紙の向きとか、色々考えないとスキャンできないのは、かなり使い勝手や利用頻度に直結すると思ったからです。
これ、結構重要だと思っています。少しでも面倒だと生活に浸透しないので。
20181207231616-DSC_5951初期状態の「おまかせスキャン」のままで大きな「Scan」ボタンをタップします。ボタンの画像も大きいのでわかりやすいですね。
20181207231646-DSC_5952スキャンは2秒ほどで完了してすぐにPCへ転送されました。ネットワークの状態にもよりますが、Wi-Fiルーターがここ数年のモデルであれば転送自体も数秒で完了します。
20181207232033-DSC_5955OCR機能も搭載しているのか、原稿の冒頭部分をタイトルと認識して設定されたルールでファイル名も付与してくれていますね。カラー原稿も自動認識、両面原稿も自動認識してくれているようです。初期設定ではPDFファイルとして保存されているようですね。
解像度はAUTOだとカラー300dpiまでに限定されるようですが、かなり綺麗です。
ここまで安定してスキャンできると、本当に何も考えずにどんどんスキャンしてデジタルで管理できますね。

スキャナーの新しい居場所、それは家庭内伝言板。

今回試させていただいた際に、一番試してみたかったのが、「生活の中でのスキャナーの新しい居場所」です。スキャナーは今までビジネスユースがメインの居場所で、一般家庭でスキャナーをフル活用しているところはあまり見たことがありませんでした。
個人的には、ペーパーレス化が職場でうるさく言われているのになかなか実現できていない中で、スキャナーの存在意義ってどんどん高まっていると思うのですが、一般家庭の生活の中はペーパーレスから一番離れた位置にいると感じていて、夫婦2人でも家族4人の家庭でも、紙媒体の物は毎日あふれかえっています。
これを解決させてみたいと思ったのがきっかけです。

まずは、娘が学校から帰ってきて、ランドセルを開けると担任の先生が配っていたプリントを見つけます。両親に見せる必要があるので、リビングに置いておいたScanSnap iX1500のパネルを開きます。
20181224171920-DSC_6007続いて、プリントをセットします。本当はセットする面が裏表反対なのですが、ここではあえて無視して自由にさせています。ScanSnap iX1500側で白紙ページを自動認識するように設定されているので、どちらでセットしても問題ありません。
20181224171946-DSC_6008予め娘専用にセットしておいた設定タブをタップして「Scan」ボタンをタップしてもらうだけです。
20181224171955-DSC_6010設定でGoogleドライブの所定のフォルダにアップロードされるようにしておいたので、自動的に私のGoogleアカウントで確認できるようになっています。スマートフォン側にもGoogleドライブのアプリがインストールされていれば通知領域にも通知されるので、娘が送ってくれたことがわかりますね。
20181224172045-DSC_6012あとはこのGoogleドライブのデータを妻のアカウントに共有したり、LINEで送信したりと使い方はどんどん拡がっていきます。
この家庭内伝言板、やってみるとかなりのメリットがありますね。うちの場合、夫婦共働きで子どもたちは普段同じ町内の妻の実家にいてくれているのですが、プリントが親の手元に届かないこともしばしばあったりします。
この方法だと、

  • 子どもが面白がって率先してやってくれる (継続する為には重要)
  • ほぼリアルタイムで共有できる
  • 必要なら家族間で転送して情報共有できる
  • 万が一この後にプリントを紛失してしまってもデジタルでデータが残っている

と、メリットも多いです。さすがに子どもが無茶をしないような年齢になっていることが大前提ではありますが(笑)。うちの子の場合、こういった機器に慣れてくれているせいか、最初に教えただけで何の疑問も持たずにスキャンした結果を理解してくれました。

運動会や学習発表会のプログラムなどもこの手順で共有しておけば、一家族に一枚しか配布されないようなものでも手元のスマートフォンで複数人での共有ができたりするので便利です。以前からこの方法はやっていたのですが、EP-805AWのスキャナで行っていたのと、PC経由でしか作業できなかったので、毎回かなりの手間がかかっていました。
ちなみに設定したのは以下のような設定です。ほとんど何も変わったことはしていませんが、保存先を「クラウド」に、サービスをGoogleDriveに設定したくらいです。Googleドライブ側では事前に娘アップロード専用のフォルダを作成しておきます。
無題iX1500では、PCのScanSnapHomeで自由にホーム画面をカスタマイズすることが出来ます。

一番ペーパーレスの恩恵を受けることができるのは、実は一般家庭かも。

スキャナーってもっと浸透してくれても良いと常々感じているのですが、PCを普段から使わない人にとってはやはりまだ敷居が高い機器のようなので、ここで一気に今までのイメージを払拭出来ればいいのにと思いますね。

最近では、口座開設の際の身分証明もスマートフォンで写真撮影してアップとか、生活の中でもペーパーレスに向けて徐々に変わりつつあると思うので、ビジネスシーンよりも、普段の生活の中でこそペーパーレスの恩恵を受けられるような気もしますし、 このScanSnap iX1500が切り口になってくれるような気がします。

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