やはり縄絡みが美しい、2016年の祇園祭鉾建てを見てきました。

7月に入ると、京都市内は祇園祭一色になります。職場が中心地にあるとはいえ、一歩外に出るとどこからともなく出囃子の音が聞こえ、路地に入ると練習している音も聞くことが出来たりします。
先日の日曜日から鉾建てが始まっていましたので、昨日昼休みに見た時点で既に縄絡みの基礎は終わっていて、早い鉾だともう「立って」いました。

今日は生憎の雨なのですが、昨日は真夏日でしたので、大工の方々は暑さで大変だったと思います(今日は雨で別の意味で大変ですが)。昨日見に行った時点では長刀鉾は今から立つための準備をしているところでした。

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月鉾も半被を来た人が多く周りにいたので、これから立つところではないかと思います。

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函谷鉾は既に立っていました。函谷鉾は装飾に手間がかかりそうなので、早めに立てたのかもしれませんね。

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まだ装飾も何もされていない、骨組みだけの鉾ですが、やはりどこか神聖さを感じます。

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函谷鉾のシンボル・鉾頭は肉眼ではあまり見えませんね。250mmズームでもこの位です。

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菊水鉾もこれから立つ為の準備をしていました。この「立つ」瞬間が見たかったのですが、昼休み中では叶わず。

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縄は、一台の鉾で4~5kmもの長さを使います。なので、鉾建て中はそこら中が縄だらけになります(笑)。鉾で使われている木の匂い、縄の麻の匂いが充満していました。

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縄絡みの側面部分「雌蝶」です。正面は「雄蝶」と呼ばれています。編んだ正面から見ると、蝶が羽根を開いたように見えるからだと思いますが、縄だけでこれを表現していることがすごいですね。

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一周縄を巻くごとに木槌で叩きながら丁寧に編み込まれているので、非常に美しいです。

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裏面から見ても縄の紋様が綺麗に見えるように編み込まれています。まさに芸術品ですね。

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ですが、鉾が完成するとこの縄絡みは煌びやかな装飾にほとんど隠れてしまい、見る事が出来なくなります。この鉾建ての期間中だけです。
鉾建ての期間中しか見れないものは、他にもありますね。大きな車輪の軸もそうです。車輪は片方だけでも500kgを超えるそうです。たった2つの車輪だけで、総重量10トンを超える鉾を支えます。

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長刀鉾では、シンボル部分の装飾の最中でした。

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もはやどうやって編んでいるのか、縄を辿ることもできません(笑)。

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今年の鉾建てを見ていて思ったのは、昨年に比べると、非常に年齢が若い大工の方が多くなっていたことですね。見ていて非常に嬉しく思ってしまいました。昨年はこんな感じでしたので、やはり年配の方が中心になっていたように思います。
こういった伝統的なものはやはり無くさないでいて欲しいですね。

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