Convenience rollupで、面倒だったWindowsUpdateを一気に解決。

先日、MicrosoftからWindows 7 SP1以降のアップデートパッチをまとめた「Convenience rollup」と呼ばれるものがリリースされました。
Windowsパソコンのリカバリには、いつも時間との勝負で悩まされ続けていたので、このリリースに関するニュースが出た途端飛びついてしまいました(笑)。
早速試した結果をブログに記載しておこうと思います。いつになくブログの文章が長いです(笑)。
 
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ここ1~3年で購入したWindows 7のパソコンには、予めWindows 7 SP1がインストールされていますが、このOSをインストールした日時から実際にユーザーが使い始めるまでの期間にもアップデートパッチはリリースされ続けていますし、パソコンを使い始める際に最初に行うのがWindowsUpdateという人も多いと思います。
 
このWindowsUpdate、かなりクセがある機能で、XP以前はブラウザからアクセスしてアップデートパッチをダウンロードする方式でしたが、Windows Vista、7になってからは専用のコントロールパネルの画面から実行するようになりました。この内部での処理がユーザーには見えない上、かなり処理に時間がかかる為、ひどい時は更新チェックに4~5時間、ダウンロード~インストールに2~3時間かかってしまうこともありました。
この原因は毎月リリースされるアップデートパッチの数が多いことも原因の1つです。大体、Windows 7 SP1の初回起動時にWindowsUpdateを行うと、チェック結果に出てくるアップデートの数は約250個前後にもなります。
 

Convenience rollup update for Windows 7 SP1 and Windows Server 2008 R2 SP1
https://support.microsoft.com/en-us/kb/3125574

 
今回リリースされた「Convenience rollup」はこのSP1リリース後から現在までのアップデートパッチを網羅してまとめたものになります(一部、含まれないものもあります)。
「これはありがたい!」と思い、色々なサイトも見ながら早速試してみました(笑)。試してみたのは、DELL Latitude 3540です。2015年に購入したモデルになります。
ちなみに私はWindows 7で試していますが、この「Convenience rollup」は、Windows Server 2008 R2 SP1でも有効です。
 
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モデルとしては、2015年なので既にSP1が適用されて出荷されているモデルになります。今回はHDDに保存されているイメージリカバリではなく、付属のリカバリディスクを使ってOSのクリーンインストール後、デバイスドライバを手動でインストールした状態で試してみました。その為、アップデートパッチは何も適用されていない状態です。
 
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WindowsUpdateでダウンロード提供されるアップデートパッチは手動でもダウンロード~インストールできます。Microsoft Download Centerでも検索してダウンロードが可能ですが、今後はMicrosoft Update カタログに移行していくようです。
今回は、Microsoft Update カタログからダウンロードして手動でアップデートパッチをインストールしてみました。
 
Microsoft_Update_カタログ_01
 
Microsoft Update カタログは、2016年5月時点ではまだAciveXを使用しているサイトの為、InternetExplorer(しかも11以降)からしかアクセスできません。今後は対応ブラウザも増やしていく予定のようですが。
初回アクセス時にIEにアドオンを追加しておきます。アドオンの追加が完了すると今後はサイトに問題無くアクセスできるようになります。
まずはMicrosoft Update カタログの右上に検索用のテキストボックスがあるので、「KB3020369」を検索します。自分のOSのバージョンに合ったアップデートパッチの「追加」ボタンをクリックしておきます。
 
次に今回のメインとなる、「Convenience rollup」を検索します。ただしこの名前では検索にヒットしないので、「KB3125574」と入力して「追加」ボタンをクリックしておきます。
 
Microsoft_Update_カタログ_02
 
ダウンロードは画面右上の「バスケットの表示」をクリックすると別ウィンドウが開くのでそこから任意の場所にダウンロード~保存できます。
欲しいパッチを買い物かごのように入れておいて、後で一気にダウンロードできるのは便利ですね。ダウンロード時に自動的にフォルダが作成されて整理して保存できるのも良い感じです。
 
ダウンロードが完了したアップデート用のインストールファイルを、「KB3020369」~「KB3125574」の順にインストールします。ちなみにPCのネットワークは有線・無線の両方をまだ繋げずに作業しました。
 
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まずは、KB3020369のアップデートパッチをインストールします。
 
001
 
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その後、今回の「Convenience rollup」のインストールファイル「KB3125574」をインストールします。インストール後は再起動が必要になります。
 
002
 
これだけで一応200個以上のアップデートパッチがまとめて手動インストールできました。再起動もさほど時間がかかることなく、終わってしまうので最初は「本当に200個以上のアップデートパッチが適用されているのか?」と疑心暗鬼でした(笑)。
下が、適用まで行った状態です。結果的に3つしかアップデートパッチを適用していないことになりますが、これで問題無いようです。
 
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しかし、この後再起動してWindowsUpdateを実行すると、やはり3時間以上チェックしたままで、以前と何も状況は改善されていない(もしくは上記の手順を踏んでいる分時間が余分にかかっている)状態ですので、色々とネット上で試されている方々の情報を検索してみると、「WindowsUpdate自体の不具合」に関する修正パッチが適用されていない為かもしれないという結論になり、以下のファイルもMicrosoft Update カタログから検索してダウンロードして適用しました。
検索させたのは、以下の3つです。
 

KB3138612
KB3145739
KB3153199

 
表記している上から順番に適用して、再起動を行ってからWindowsUpdateを再度実行すると、10分程で更新プログラムの確認が完了するようになりました。
このチェックの結果の項目はPCによって違うようです。大体20~50個が平均のようです。
 
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この後、数回のWindowsUpdateを行うことで最新までの適用が完了しました。手動で行う分、どうしても時間は必要ですが、今まであった「WindowsUpdateがチェック状態のまま進まない」「更新のチェックに数時間かかる」という選択肢の無い苦しい道を選ぶことも無くなりました(笑)。
 
今までは、
 

1 OS自体のリカバリ作業 (1時間)
2 WindowsUpdateの初回更新チェック (5時間)
3 WindowsUpdateの初回インストール (2時間)
4 ソフトウェアインストール (1時間)
5 WindowsUpdateを最新まで適用 (数時間)

 
と、たった1台のWindowsパソコンのリカバリにかなりの時間を要していた訳ですが、この時間が、
 

1 OS自体のリカバリ作業 (1時間)
2 (必要ならSP1インストール)
3 KB3020369適用 (数分)
4 Convenience rollup(KB3125574)適用 (10分)
5 KB3138612・KB3145739・KB3153199適用 (10分)
6 初回WindowsUpdate (1時間)
7 ソフトウェアインストール (1時間)
8 WindowsUpdateを最新まで適用 (1時間)

 
となり、作業手順の数こそ増えていますが、私の場合劇的に時間短縮ができました。続けて作業していたと仮定すると、約5割程の時間短縮に成功しました。これは大きいです。
(今回、途中放置せざるを得ない状況があったので、時間がかかりましたが)
また、さらに2013年に購入した、DELL Vostro 3500でも試してみましたが、同様に時間短縮できました。
 
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結果として、Windowsパソコンのリカバリやキッティングを頻繁に行う人にとっては、今回のリリースはかなり有益なものだと思います。
ただし、公式サイトにも英文ですが記載されている「App-V」アプリケーションのエラーが出ることがありますので、その場合は公式サイトの手順に沿ってレジストリの追加を行う必要がありますのでご注意を。
 

 
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